・・・ 閑 話 休 題 ・・・ 今回は他チームさん主催の大型ゲームへの一般参加なので、集合時間が早い事。しかも遅刻はできないという厳しい条件(当たり前の事なのですが)に、前日徹夜の暴挙に出た一部の者たち。ダブルパンチのハイテンションです。なもんで、できもしない戦果を夢物語にでっち上げ、心配することはただひとつ。 「オットー(大人の力水=酒)いいのかなぁ」 ダメじゃん・・・・(苦笑) てな事しているうちにも、最初の集合場所へと到着いたしました。いるいる、どう見ても同類なのがうようよと。物珍しげに眺めているときにダークエルフさんと出会いました。簡単に挨拶を済ますと、一足先に移動です。当然、場所なんて知りません。が、角々にスタッフの方がいるという事なので問題は無いでしょう。 「よっしゃ、その信号を曲がった次の角にいるって話だけどぉ――て、見えないぞっ!?」 そう、スタッフの方がいるというはずの場所に、遠目ではありますが誰の姿も見えなかったのです。けっこう立派な庭木の茂った白っぽい壁の家の前、そこが交差点なのですが・・・・ 「いよったっ!!」 近づいて初めてわかりました。その庭木のすぐ前に迷彩服を着て看板を持った方が立っていました。遠目では、完全に景色に同化していて、ハイテンションなおつむではわかりませんでした。その人に促されるままに進んで行くと、そのあとも角々にスタッフの方の姿がありました。しかし、ここまでくるともはや住宅地。さすがに迷彩服では人目を引きます、気も退きます。次第に無難な服装になっていったかと思うと、最終的には、ただ紙に『ベトベト』と殴り書きして矢印があるだけという、じつに素晴しいお姿となってしまっておりました。(笑) そうして本当の集合場所の某河川敷へとたどり着いたのでした。 今回のゲームは、ベトナム戦をモチーフにしたなんちゃってサバゲーなので、米帝傀儡軍対北越解放連合の対決です。当然、我々は漢の「北越解放軍」での参加です。セーフティーの位置から違う、昼食休戦を除いた一日ノンストップ復活ゲーム。もう目眩がしそうなシチュエーション。そこでつい思ってしまいました。 『あんた(ら)バカァ〜!?』 当然、自分の事は、棚の上の観音扉、そのさらに奥へと押し込んだのはいうまでもありません(笑) が、てな事はもうどうでもよくて、いそいそと準備を始めると、セーフティーへと移動したのです。
そのときには後からきたダークエルフの面々とも合流し、大荷物を広げた陣地を構築しました。が、ここで初めの大問題が発覚。 「あ・・・・暑い・・・・」 風は多少そよいでいるものの、まったく何の遮蔽物もない河川敷の開けた場所。お天道様のまぱゆいばかりの日差しが直撃です。気分はもうベトナムはるかに遡ったDAKでした。あつぅ・・・・ 「こんな事もあろうかと、命をふたつ――じゃなくて、いつものやつを持ってきてまぁ〜す」 技師長なのかウルトラマンの隊長だかわからないコメントの主は、我らが食パンマン殿でありました。そう、かれはゲームの為にと自腹で買った巨大なテントを持ってきていたのです。
それを見た一同、思わず安堵のため息です。さっそく奪い取るようにして組み立てると、我先にとその日陰へと飛び込んだのでした。 「ふうぅ〜生き返った・・・・」 そうして落ち着いたところで弾速測定。もともとノーマル仕様の銃を使用しているので問題はないはずですが、なぜかこのときは測定するのに苦労してしまいました。そのあまりにも動かない測定器に、一部では米帝が紛れ込ました撹乱物資ではないのかといった憶測が飛んだほどです。まぁ、冷静に考えれば、ただ開始が遅くなるだけなので、何の意味もないんですけどね(笑) それだけテンションが上がっていたということです、はい。
そうしているうちに時間が進み、ゲーム開始のミーティングとなりました。ぞろぞろと集まってくる参加者たち。もう見事に真っ二つ。黒い服と緑の服。うーん、いやおうなく盛り上がってきますねぇ。
そうして最後の準備をしながら、ゲーム開始の合図を待っておりました。そのときです。メンバーの一人が叫びました。 「水筒がねぇっ」 自分の荷物を置いてあるシートを指差します。が、そこには水筒の影もありません。復活ルールには水筒が必要なのです。時間はもうすぐ目の前。焦って辺りを探し回っておりました。そのときです。冷静な一言一同の動きを止めました。 「この出っ張りは?」 ある者が、最初に指差した先のシートが妙に膨らんでいる事に気付いたのでした。誰もが木の枝か何かだと思っていたのですが、めくって見ると見事にそれは水筒でした。 「ゲーム開始ーっ 突っ込めーっ!!」 「ダワイッ! ダワイッ!!」 合図と同時に湧き上がる歓声。当然我軍は怒涛のように進撃を開始したのです。とはいえ、そこはヘタレな我らの事。のそのそとその後に付いて歩いて行ったのはいうまでもありません(笑)
フィールドは、セーフティーより一段下がった場所なのですが、前日に雨でも降っていたのか、ところどころに水溜りなどがある非常に軟弱な足場となっていました。まさに名実共にベトナムはメコンデルタ地帯といった感じをかもし出しておりました。でも、湿地帯だと布靴にはきついんだよねぇ(涙)
「おい、あそこ前の茂みにいるぞ」 相手の姿はほとんど見えないまま、ひたすら弾の飛んでくる方に向かって撃ち続けます。気分はまさに着任早々の新兵さん。なもんだから、とたんにあちこちで湧き上がる負傷者の叫び声。今回は「衛生兵」による救護復活というルールが使用されています。
しかも、米帝傀儡軍と北越解放軍とで衛生兵の呼び方が違っておりますので、それだけでもどの程度相手もしくは自軍が負傷したのかが一目瞭然だったのです。 「メディークッ(米語)」 それぞれが仲間の衛生兵を呼ぶのに必至です。が、そんな負傷兵を捕虜にできるというルールもありましたので、身近にいる者はこぞって捕虜集めに遁走してしまっていたのでした。
しかし、これが大きな落とし穴でした。捕虜は自軍の陣地まで連れて行く必要があるのですが、それには一人の捕虜に一人の兵隊が必要だという事で、相対的にフィールド上の人数が減ってしまうという事に気付かなかったのです。おかげで攻勢にまわっているはずなのにもかかわらず、いつの間にか守勢になってしまっていたということが多かったのです。 しかし、ゲームも進んでフィールドに慣れてくると、米帝傀儡軍の動きがにわかによくなってきたのでした。いつの間にやら連係プレイを始めたようです。おかげで北越解放軍は雨霰と降り注ぐ弾の中を右往左往する羽目に陥っていました。連絡の悪い軍隊ってこんなもんなんでしょうね。 なので、もうどこでなにがどうなっているのか知る事は不可能でした。当然ネタもアリャしません(自爆) なんて事をしているうちに、お昼休戦となりました。
昼休みといったって、それ以前からいろいろと食べていた私らは、得にする事もなくそのままフリーマーケットへとなだれ込んだのでした。
「あれ? ずいぶんごついパンツだね」 そう、食パンまん様が小脇に抱えていたものは、軍服のパンツなどではなく、マルイの電動ガン・トンプソンだったのです。価格は悩んでいたパンツとは桁がひとつ違ったりしています。1000円悩んでいた人が、どうして買えるかなぁ〜(苦笑) 「だって、な、中に『電動ユニット』が入ってるんだよ」 食パンまん様の奇妙な金銭感覚にひとしきり盛り上がった後、午後のゲームの開始となりました。 午後も午後で、相変わらずまとまりに欠けている我らが解放軍。午前中の戦いで地の利を得た傀儡軍が高台に設営した機関銃陣地からの攻撃に、進む事も退く事もできずジタバタともがくばかりでした。その隙にも傀儡軍の一部の者は、極秘裏のうちに我が陣地へと肉薄していたのです。もちろん誰も気がついておりません―― 「旗、持ってかれたぞぉーっ!!」 見ると、先ほどまで本部に翻っていた解放軍の旗が跡形もありません。
そのすぐわきを慌てて駆け去っていく解放軍の姿。本当に持って行かれてしまったようです。思わず飛び出すタイミングを逃してしまい、一行が帰ってくるのを待つ事にいたしました。
無事に奪還したようでした。そのときの様子を見たものの証言によると―― 「いやぁ、かっこよかったよ。持ち逃げしたのがグリーンベレーだったんだけど、うちらに取り囲まれると観念して自決しちゃってさ。アリャ漢だったね」 相手にもスキ者がいたようですな(笑) しかし、そんな逆テト攻勢ともいえる行いに士気を鼓舞されたのか、それ以降の米帝傀儡軍の攻撃は激しさを増し、我々は防戦一方の展開となったのです。それも本部のすぐ目の前で・・・・
しかし、毎回すんでの所で撃退に成功し、どうにか死守する事ができたのです。 でも、これって立場的に逆なような気がするのは、私だけではないでしょね・・・・(苦笑) と、そんなうちにも無事時間一杯となりまして、本日のゲームは終了となりました。いやぁ、何とかフラグを守りきることができてよかったです。一日ノンストップのゲームというのも楽しいですね。ただ、疲れるのは当り前なのでいいとしても、肝心なネタがひろいきれないというのが一番イタイ問題だったりします、私の場合。うーん、残念。いろいろとあったようなんですけれどねぇ(爆笑) ま、次回もあるようですし、また参加しますよぉ。もちろん漢組でね。
・・・ おまけ ・・・ この後、仲間内で打ち上げに行ったのはいいけれど、 |