−− 前 編 −− 「おきろ!!」 まいど恒例の前日宴会。運転手が寝てればオレらは大丈夫とばかりに、意識を失ったのが午前四時。出発予定は午前六時。当然、極度な寝不足&二日酔い(爆) 意識も朦朧とする中たたき起こされると、脳内でやりとりを「某 エミュレーション」していましたとさ(笑) もちろん、荷物を積み込んで出発した後もワープの連続。気がつくと集合場所のすぐ近くに達していたのでした。時刻は、予定時間通りでしたけれど。 「で、誰だっけ?」 そう。誰かくるという連絡はあったものの、それがダレなのか誰も知らなかったのです。総員の一致した意見で「あの人」しかいないという思い込みがあっただけなのでしたぁ(爆笑) 当然それらしい人影を探します。似たようなカッコをしている同業者な方はいっぱい見かけましたが、目的の人は見つかりません。 「やっぱり、自転車でくるのかなぁ」 という事で、前回も自転車で現われたという実績から、我々は集合場所を後にして、会場受付へと向かったのでした。 「道覚えてるの?」 そう。うろ覚えで走っていた道筋、見事にオーバーランしてしまっていたのです。そりゃ誰も見た覚えなんかアリャしませんって(苦笑) 慌ててユーターンをかましたのはいうまでもありません。 が、ここにまたも驚くべき光景が広がっていたのです。侵入路手前が米帝傀儡軍の駐車スペースで、その奥が我々の南越解放軍の場所となっているのですが、手前から続いている車の数が途切れない。どこまで行っても続いていたのです。さすがは物量にモノをいわせる連中です(笑) 「うわぁ・・・・人数比半端じゃないのは聞いてたけど、これは予想以上だ」 そんな圧巻なまでの光景の中を進んで行くと、思わず映画『アルディンヌの戦い』のオープニングを思い出してしまいました。(この映画の見せ場はここだけだったなぁ・・・・関係ないけど 笑) 「参加される方ですか?」 もちろんいうまでもなく我々は漢の北側です。しかし、ここでアクシデント発生です。 「もちろん、南!!」 何をトチ狂ったのか、質問を受けた者が予想もしない言葉を口にしたのです。それまで、いやこの先も続いている米帝側の車列に気圧されてしまったのか―― 「――の解放軍です。北です、北ぁ〜!!」 笑いを堪えている様子がアリアリのスタッフの方の案内に従って、さらに進んでいきます。ま、この辺りは前にも来ているので勝手知ったる何とやらですが。
しかぁ〜し、そんな事にめげている場合ではありません。相手の人数が多いという事は、それだけ撃たれまくる確率が高いという事です。 サバゲーとは、撃たれる事と見つけたり 日本古来よりの武士道精神をモットーとしている(いろいろ間違ってますが 苦笑)我々にとって、これ以上のシチュエーションはないでしょう。半ばヤケクソ気味に嬉々として準備にいそしんだのでありました。
弾速自体は、元々ノーマル思考というよりもヘタレマンセーな連中なので、何の問題も無く通過。ただ、今回はお任せ測定だったのにもかかわらず、なかなか結果が出なかった銃があったというのもいつものことですた(笑)
そうこうしているうちに開会式の時間となりました。 ゾロゾロと集まってくる参加者たち。見渡す限り米帝傀儡軍の軍装で埋まっていきます。我らが同志たちの姿は、その人海の中に埋もれて見つける事が困難なほどでした。いや、予想していた事とはいえ、ここまでハッキリと目の当たりにするとさすがに凄い。妙なやられ気がムッシュムラムラです(爆笑)
今回から多少ルールが変わった事もあって、その説明がもはや定番となったショートコントで行われます。さすがに三回目ともなるとみなさん慣れてきて、最初のときのような妙なテレが無くなってしまったのがちょっとばかり残念でしたね,。でも、素人三文芝居を超越したみょうちくりんなノリは健在で、何かというと笑いを誘っていたのでした。イヤァ、これを見るとやっぱり改めてこのイベントに来たんだなと思います、ハイ。 ここで、主催者さんよりさらにいかしたサプライズ発言。 「今回フラッグはありません!!」 「ハイ、一日かかっても終わりませんね。断言できます(笑)」 「・・・・」 人数差をカバーするイベントとはこれだったか(笑) 確かに、これなら人数差は関係なくなります。が、という事は、昼食休戦を除いて一日出ずっぱりという事――いつもの事ですね(苦笑) 戻ってみると、不意に一枚のビラが手渡されました。
その人の説明によると、 「今回米帝の中に戦争犯罪人がいます。ぜひ見つけ出して連行してきて下さい。一人は強盗放火殺人。 今回もありました。この正体不明なノリがいいんですよ。同志捜索隊の呼びかけですから、もちろん協力いたします、ゲーム中も覚えていられたらね(笑) そして、最終的なルールの補完説明がありました。
「それと、今回ちょっとフィールドへ降りるのが大変なので、ここのベースとは別にもうひとつ現地本部を設置しました。復活その他、休憩以外はそちらでも可能ですので利用してください」 セーフティはちょっとした高台にあるので、フィールドへ降りるのは一苦労なのです。なので現地本部があるというのはとても助かります。しかも、その後に付け足された説明もありましたから―― 「それと、今回ちょっと足場の方がよくありません。数日前の大雨の影響で、あちこちに水溜りができてます。中には腰ぐらいまで潜る深い物もありますので、なるべく水のある場所には近づかないでください。特にここからフィールドへの降り口にある水溜りは凶悪です。簡単なわたり板をかけておきましたが、落ちないように気をつけてくださいね」 場所が河川敷なので、大雨が出れば川の水を被るのは承知しています。が、ここ何日もいい天気が続いていたので大丈夫だと思っていたのですが、現実はそう甘くなかったようです。
まぁ、そんなどうでもいい事は置いといて、準備を終えた我々はそこでスタートの合図を待ちました。 待ち続けました。 待ったんです・・・・・・ ――飽きました(苦笑) なかなか号令がかからない。米帝側の人数が多すぎて手間取っていたようです。が、ようやっと連絡がついたようで、無線機から顔を上げたスタッフが叫びました。 「ゲームスタート!!」 待ってましたとばかりに歓声が上がります。いよいよゲームの開始です。 あ、そういやメンバーの一人忘れてた・・・・ま、いいや(笑) 続く・・・・ |
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