−− 終 編 −− |
あちこちでバカを繰り返しているうちに、時間の方はかなり期限へと近づいてきていました。さしもの米帝も疲れが出てきたのか、いままでがウソのように侵攻する事ができたりしたのです。 「なんかおかしくないですか?」 思いがけず敵陣の直前まで近づいてしまったものの、ほとんど抵抗らしい抵抗を受ける事がなかったのです。もちろん米帝の姿は目の前にちらほら確認できます。しかし攻撃をかけてこないのです。 「よし、確認だ」 こういうときの隊長殿はとても生き生きとしています(笑) カツカツと米帝側に近づいていくと、叫びました。 「アメリカ軍の諸君。君たちは我々と戦う意思はあるのかね?」 そんな直球でいわなくても・・・・しかし、真正直に答える相手も相手です(苦笑)
さすが強大な物量を誇る米帝も、この時間となると手持ちが心細くなってくる者も出始めたようで。人員的に劣勢な我々にはまたとない朗報です。それは隊長殿も同じだったようで、慌ててペースキャンプへと戻ってくると、楽しそうな笑みを浮かべながらいいました。 「という事で、これから米軍のキャンプへ乗り込みます。強襲をかけましょう」 そう、その場にいたのは私も含めて片手にも足りません。みんなどっかで好き勝手に楽しんでいるようです(笑) 「だからです。少数精鋭で行けば、それだけ露見しづらくなります。じゃ、行きますよ」 と、話している間にも準備を終わらせていた隊長殿でありました。当然こちらは何にもできてません(笑) 慌てて弾を詰め込むと、決死隊となって突入すべく前進を始めたのでした。 場所はお馴染みホーチミンルート。いつもなら見張りだらけで進むのも難しい場所ですが、いまはあちこちに同志が分散しているおかげで、ほぼノーマークに近い状態でした。まぁ、真正面から突っ込んでくるなんて誰も思っていないでしょうからね。 「隊長、米軍キャンプって、どこまで突っ込めばいいんでしょう?」 確かに。敵のど真ん中に突っ込むのだから、辺りを見回す余裕なんてあるわけありません。当たり前の事ですが、やっぱりいざとなったら思わず聞いてしまうものです(笑) 「・・・・」 お互いに動作が止まりました。そして 「ハ、ハロー」 無意識のまま、反射的に手をあげて挨拶したりしてました(笑) 「ハ、ハロー」 相手もつられて返事を返してきます。が、それもほんの一瞬。すぐさま我に返ると、肩にしていた銃を構えようとしたのです。 「いまだっ! 突っ込めぇーッ」 こちらも大声を上げながら銃を射ちまくっての突撃です。とはいえ、ほんの数人しかいないので、「
突撃」というよりも「突っ込み」といった方がはピッタリとまっていたように思われます。 「ふぅ、それじゃ戻ろうか」 撃たれるだけ撃たれ終わり、復活の呪文を唱えに自軍の村へ戻ろうとしたときでした。背後から隊長殿の肩をたたく人がいたのです。 「?」 不思議に思い振り返えると、にこやかに微笑んでいる一人のアメリカ兵の姿がありました。 「ようこそ。まぁ、ゆっくりしていって下さいよ」 言葉や物腰は柔らかいものの、有無を言わせぬ連行です。
そのまま本部まで連れて行かれると、さっそくの尋問開始です。 「さっきの一騎射ちのことだけど・・・・」
双子の弟って、私らも初耳ですが・・・・(苦笑)
しかも、そのときのダイイングメッセージが決まっていました。 「私が死んでも・・・・カクエイは死なず・・・・」 新潟県民でしたか、隊長殿・・・・(ま、私の聞き違いなんですが 苦笑)
しかし、総大将が捕虜になり、あまつさえ銃殺刑にあってしまうなんて、こりゃ前代未聞な事でしょう。これだから面白いんです、うんうん。 と、ハラの底からねじれるほどの笑いをひとしきり楽しんで自軍陣地へと帰ってみると、党政治委員がにこやかに待ち構えておりました。 「最終決戦です。全員で米軍本部へ突撃します」 きっかり二秒間は意識が飛んでいました。何をいっているのか判りたくなかったのです。がぁ、状況はそれを許しませんでした。 「いま行ってきたばかりなのにぃ〜 また戻るのぉ〜」 そんな一部のブーイングに耳をかされるわけも無く、われら北側勢力はホーチミンルートへと集結いたしました。
「ここから米軍のキャンプ広場までは無敵です。撃たれても筋肉ではじき返して進んでください。でも広場に入ったら通常通りです。そこで撃たれたら、終了までそのまま死んでてくださいね」 なんとまぁ、相変わらず凄いルールで(笑) しかし、これに萌えなくて何の楽しみがありましょう。撃たれ上等!!(苦笑)
移動開始早々から撃たれまくりの死にまくり。それでもガンガン進んで行きます。そしてルート出口にたどり着いたときです。ここから先は復活なしという事からか、我々の侵攻がピタリと止まってしまったのでした。先頭グループが撃たれる事に躊躇してしまったようです。おかげで後続が進めず、ごってりと固まってしまったのでした。
「早く突撃してっ」 さまざまな言葉が飛び交います。が、全体としては動こうとはしませんでした。前が詰まってちゃ後ろはいけませんやね。
その結果―― 当然、全滅です。毎度お決まりの結末ですねぇ(苦笑)
そうして本日のゲームは終了と相成りました。心配していた天気も無事にもってくれてひと安心。
いやぁ、楽しかったです。今回は笑いすぎて疲れました。ベトコンで参加しようと思っていたんですが、正規軍で参加して正解でした。こんなんじゃ、次回も期待してしまいますよぉ〜(^^
☆☆☆ 今回のいい味大賞 ☆☆☆ もう、これは我らが隊長殿をおいて他にありえません。このレポもほぼ彼のおかげです。大感謝(笑)
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