−−  終  編  −−

 

あちこちでバカを繰り返しているうちに、時間の方はかなり期限へと近づいてきていました。さしもの米帝も疲れが出てきたのか、いままでがウソのように侵攻する事ができたりしたのです。
まさにそのときがそうでした。

「なんかおかしくないですか?」
「うん、私もそう思う」

思いがけず敵陣の直前まで近づいてしまったものの、ほとんど抵抗らしい抵抗を受ける事がなかったのです。もちろん米帝の姿は目の前にちらほら確認できます。しかし攻撃をかけてこないのです。

「よし、確認だ」

こういうときの隊長殿はとても生き生きとしています(笑) カツカツと米帝側に近づいていくと、叫びました。

「アメリカ軍の諸君。君たちは我々と戦う意思はあるのかね?」
「ある。が、もう弾がない」

そんな直球でいわなくても・・・・しかし、真正直に答える相手も相手です(苦笑)

 
  ●確認にはしる隊長殿

もちろん最前線部分です。
しかし、なぜか撃たれない(笑)

 

さすが強大な物量を誇る米帝も、この時間となると手持ちが心細くなってくる者も出始めたようで。人員的に劣勢な我々にはまたとない朗報です。それは隊長殿も同じだったようで、慌ててペースキャンプへと戻ってくると、楽しそうな笑みを浮かべながらいいました。

「という事で、これから米軍のキャンプへ乗り込みます。強襲をかけましょう」
「えっ!? でも、人数いませんよ」

そう、その場にいたのは私も含めて片手にも足りません。みんなどっかで好き勝手に楽しんでいるようです(笑)

「だからです。少数精鋭で行けば、それだけ露見しづらくなります。じゃ、行きますよ」

と、話している間にも準備を終わらせていた隊長殿でありました。当然こちらは何にもできてません(笑) 慌てて弾を詰め込むと、決死隊となって突入すべく前進を始めたのでした。

場所はお馴染みホーチミンルート。いつもなら見張りだらけで進むのも難しい場所ですが、いまはあちこちに同志が分散しているおかげで、ほぼノーマークに近い状態でした。まぁ、真正面から突っ込んでくるなんて誰も思っていないでしょうからね。

「隊長、米軍キャンプって、どこまで突っ込めばいいんでしょう?」
「行けるトコまで行っていいんじゃないのかな?」
「でも、行っちゃダメッていう場所があるって話ですし」
「そんなの判断できるほど余裕ないと思うよ」
「・・・・」

確かに。敵のど真ん中に突っ込むのだから、辺りを見回す余裕なんてあるわけありません。当たり前の事ですが、やっぱりいざとなったら思わず聞いてしまうものです(笑)
などと間の抜けた会話をしながらも、無事最終地点までたどり着きました。この先に開けている場所、そこが米軍キャンプです。まだ幸いにも見つかっていません――と思ったときでした。不意に現れた米帝兵と目が合ったのです

「・・・・」

お互いに動作が止まりました。そして

「ハ、ハロー」

無意識のまま、反射的に手をあげて挨拶したりしてました(笑)

「ハ、ハロー」

相手もつられて返事を返してきます。が、それもほんの一瞬。すぐさま我に返ると、肩にしていた銃を構えようとしたのです。

「いまだっ! 突っ込めぇーッ」

こちらも大声を上げながら銃を射ちまくっての突撃です。とはいえ、ほんの数人しかいないので、「 突撃」というよりも「突っ込み」といった方がはピッタリとまっていたように思われます。
しかし、奇襲効果は大きかったようで、迎え撃つ米帝側の動作が乱れまくり、思った以上に粘る事ができました。なにせ、勢いのあまり境界線を越えてしまい、慌てて戻ったところでやられたほどですから(笑)

「ふぅ、それじゃ戻ろうか」

撃たれるだけ撃たれ終わり、復活の呪文を唱えに自軍の村へ戻ろうとしたときでした。背後から隊長殿の肩をたたく人がいたのです。

「?」

不思議に思い振り返えると、にこやかに微笑んでいる一人のアメリカ兵の姿がありました。
しかし、その相手を見るやいなや、隊長殿の顔から血の気が引いていったのです。どことなく見覚えのある姿――わかりました。先ほどの一騎討ちを演じた相手です。

「ようこそ。まぁ、ゆっくりしていって下さいよ」
「あ、いや・・・・わ、私が帰らないと、たくさんの兵士たちが・・・・」
「大丈夫、大丈夫。とりあえず、どうぞ」

言葉や物腰は柔らかいものの、有無を言わせぬ連行です。

 
  ●連行されていく隊長殿

嬉しそうに連れて行きます。
もちろん我々もお供です(笑)

 

そのまま本部まで連れて行かれると、さっそくの尋問開始です。

「さっきの一騎射ちのことだけど・・・・」
「いや、あ、あれはオ・・・・おとうと・・・・そう、双子の弟がやったんだ。私は知らない。私はただの印刷工で、ついさっき軍の偉い人がきて、この服を着て突っ込めといわれてきただけなんだ。本当だ、信じてくれ」
「・・・・」

 
  ●会いまみえる両軍の総大将

まるで旅順の水師営の会見。立場的な陣営も同じだし(笑)
でも、隊長殿のメチャクチャな言い逃れに、米帝側も思わず大笑い。

 

双子の弟って、私らも初耳ですが・・・・(苦笑)
あたりまえですが、相手は信じるわけがありません。そのまま片隅へと引っぱっていくと、パンッという音がして、隊長殿がその場に崩れ落ちたのです。哀れ断頭台の藻屑と消えてしまったのでした。もうギャラリー大笑い(笑) 

 
  ●で、結局は・・・・

仕返しとばかりに、隊長殿は自分の銃で撃たれてしまったのでした。
そのあたりなかなか考えてますねぇ米帝さんは(爆笑)

ちなみに赤いのが弾代わりのクラッカーなのはナイショです。

 

しかも、そのときのダイイングメッセージが決まっていました。

私が死んでも・・・・カクエイは死なず・・・・

新潟県民でしたか、隊長殿・・・・(ま、私の聞き違いなんですが 苦笑)

 
  ●その直後の隊長殿

本当は『革命』といっていたんですが、わざと聞き違えました(笑)

 

しかし、総大将が捕虜になり、あまつさえ銃殺刑にあってしまうなんて、こりゃ前代未聞な事でしょう。これだから面白いんです、うんうん。

と、ハラの底からねじれるほどの笑いをひとしきり楽しんで自軍陣地へと帰ってみると、党政治委員がにこやかに待ち構えておりました。
そしてひとこと。

「最終決戦です。全員で米軍本部へ突撃します」
「へっ・・・・?」

きっかり二秒間は意識が飛んでいました。何をいっているのか判りたくなかったのです。がぁ、状況はそれを許しませんでした。
そうです。時間はすでにそこまで押し迫っていたのでした。本当の意味での最後の攻撃、恒例の「やけっぱち突撃」です。

「いま行ってきたばかりなのにぃ〜 また戻るのぉ〜」

そんな一部のブーイングに耳をかされるわけも無く、われら北側勢力はホーチミンルートへと集結いたしました。

 
  ●お馴染みオーラス突撃の復活フラッグ

今回は関係ありませんでした。その分不死身だったんですけどね(笑)

 

「ここから米軍のキャンプ広場までは無敵です。撃たれても筋肉ではじき返して進んでください。でも広場に入ったら通常通りです。そこで撃たれたら、終了までそのまま死んでてくださいね」

なんとまぁ、相変わらず凄いルールで(笑) しかし、これに萌えなくて何の楽しみがありましょう。撃たれ上等!!(苦笑)
敵側には非公開という話でしたが、もちろんまったく意味はなかったのです。

 
  ●待ち構える米帝軍

奇襲のはずが、見事にばれておりました。
ま、毎度のことなので当たり前ですが(笑)

 

移動開始早々から撃たれまくりの死にまくり。それでもガンガン進んで行きます。そしてルート出口にたどり着いたときです。ここから先は復活なしという事からか、我々の侵攻がピタリと止まってしまったのでした。先頭グループが撃たれる事に躊躇してしまったようです。おかげで後続が進めず、ごってりと固まってしまったのでした。

 
  ●猛攻に足止めの同志たち

真正面から突っ込むんですから、もう大変。途中の待ち伏せとあいまって、どうにもならない状況に。

 

「早く突撃してっ」
「痛いんだよ、どうにかしろって」

さまざまな言葉が飛び交います。が、全体としては動こうとはしませんでした。前が詰まってちゃ後ろはいけませんやね。
と、不意にひとつの影が飛び出しました。私らのチームのメンバーです。さすが撃たれマニアの一員。こういうときだけは役に立ちます(笑)
それが呼び水になったのか、やっと全体が動き出し、当たり前に次々とやられていったのでした(笑)

 
  ●ヤケの一撃

どうせ死ぬならあたらにゃ損々。
一気に突撃です。

 

その結果――

当然、全滅です。毎度お決まりの結末ですねぇ(苦笑)

 
 

死屍累々

 

党政治委員も一緒に戦死

 

そうして本日のゲームは終了と相成りました。心配していた天気も無事にもってくれてひと安心。

 

撤退していく米帝軍 (本当は閉会式に行くんだけど 笑)

 

いやぁ、楽しかったです。今回は笑いすぎて疲れました。ベトコンで参加しようと思っていたんですが、正規軍で参加して正解でした。こんなんじゃ、次回も期待してしまいますよぉ〜(^^
次回もほんと楽しみです

 
 

-----  緊 急 公 開  -----

米帝による非人道行為。我ら人民軍はこのような事はしない。

もちろん、村民ゲリラのやる事など知ったことではない(爆笑)

 
 

戦死者から略奪中

 

負傷者に止めをさそうという瞬間

 
 

楽しげに決めポーズで記念写真撮影

 
 
 
 

☆☆☆ 今回のいい味大賞 ☆☆☆

もう、これは我らが隊長殿をおいて他にありえません。このレポもほぼ彼のおかげです。大感謝(笑)

 
 

隊長殿のセクシーショット。

ズボンを破いてしまった直後のお姿。
この後、ガムテープパンパースちゃんになっていたのはナイショです(笑)

 
 

 

 

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