−−  前  編  −−

 
 

「そういえば、スッタフの指示に従ってっていってたけど、どこにいるん?」
「さぁ、見なかったね。ま、場所は変らないだろうし、いつものところへ行けばいいんじゃない」

移動を開始したものの、肝心のスタッフの姿が見つけられず、いままでの経験を元に歩みを進めていきます。と、目前に隊長たち一行の姿を発見。合流し、一緒について行きます。
ジャリで踏みならされた車道を離れ、わき道へと踏み込んだとたん、わきあがる隊長の雄叫び。

「うわぁ、もうダメだぁ〜」

まだ砂利道からほんの一歩しか進んでいません。雑草の茂るその踏み分け道は、すでにネチョネチョでした。

   
●わきの踏み分け道

見た目はまともそうですが、すでに足元はヌチャヌチャ。

   

一歩踏むごとにムニュッと不快に沈み込む足元。ここでこの状態ということは・・・・すぐに実態をリアル体験できました。

「水溜まりぃ〜〜!!」

あまり広くない踏み分け道を遮るかのように、大きな水溜りが広がっていたのです。とても迂回できる状況ではありません。両手に荷物を抱えたまま強行突破です。靴の隙間から流れ込む冷たい感覚に、先ほど話をしたスタッフとの言葉がよみがえります。

   
●さっそく登場

ほんの数メートルでこの状態。
現場は推して知るべしか・・・・

   

『うわぁ、嫌だなぁ・・・・』

このまま行くと、フィールドへ降りる場所にできているだろう巨大な水溜りが恐怖です。落ちれば簡単に腰まであるというものらしいですから。以前に聞いた話では。
とりあえず、まずは集合場所へ行くのが先決でしょう。そのまま黙々と進んでいくと、不意に視界が開けます。フィールドへの下り口です。が、たどり着いた一同は、思わずその場に立ち尽くしてしまったのでした。

「池?」

そうです、目前には見渡す限りの巨大な水溜りが広がっていたのです。さすがにここまででかいのは想像外でした・・・・(苦笑)

   
●フィード

思ったとおりでしたぁ(苦笑) 見渡す限り水だらけ。
ヤダなぁ・・・・

   

「こっから降りるんじゃ・・・・ないよなぁ?」
「まさか。きっと他のルートがあるんでしょう」
「じゃ行ってみましょう」

そのまま旧ホーチミンルートを進んでいきます。が、行けども行けども下りられるような場所があるわけでもなく、眼下の水溜りが途切れる様子もありません。しかも、このまま進んでしまっては米帝傀儡軍の陣地へとたどり着いてしまいます。

「違うな。戻りましょう」

いい距離歩いた挙句、ずぶ濡れの足元をすごすごと戻っていきます。で、元いた場所へたどり着いたとき、

「あ、テントがある。やっぱりいいんだね」

と、はるか彼方にある見慣れたテントに気がつきました。確かに間違いではないようです。が、問題はどうやってそこまで行くかなんです。

   
●目標発見

遠くにかすむ拠点のテント。
いったいどうしろというのでしょうか(笑)

   

「こっちを迂回するんじゃないかな」

いまきた道とは逆の茂みへと突入します。おぼつかない足元でしたが、すぐに声が返ってきました。

「行けるよぉ」

その声を聞いて力を得た我々は、葦を踏み分けるようにして進んで行きます。と、急に開けた足場のいい所へと出てきました。見ると、他の同志たちの姿もあります。

「ああ、こっちでよかったのか」

と、左手の方を見ると、ぜんぜん足場のいい道が続いていました。という事は、いままでの苦労はまさに「無駄足」だったのでしょうか・・・・道案内に泣かされたのはこれで二回目です、悲しい(涙)

しかし、そんな事は些細な事でしかありませんでした。見覚えのあるわが陣営の偉い人(スタッフ)が、遠く水の向こうを呆然と見つめていたのです。何事かと視線を追いかけると、とたんにサンダース軍曹の声(おいっ 笑)が脳裏にこだましました。

―― 我々は、信じられない光景を、目の当たりにしたのであった ――

目前を埋め尽くす茶色い水原。そのただ中にテントが建っていたのです。

   
●しかし現実は・・・・

水 没 っ !! 

とても行けません。いつまでの苦労はいったい・・・・(涙)

   

装備一式が水に流されてしまっていたのでした。これぞまさに『水の泡』 水深はすぐ近くで膝丈まであります。という事は、テントまで行ったら・・・・きっと溺れますね(笑)
偉い人(スタッフ)は、一生懸命現状を本部に説明しているようでしたが、準備に忙殺されている相手には無視されてしまっていたようです。かわいそうに(笑)

   
●途方にくれるスタッフさん

予想外の現状に困った様子。そりゃそうだよねぇ。
ちなみに左端の方が前出の長靴の人(たぶん)

   

が、さすがにこれ以上はらちがあかないと思ったのか、

「ちょっと本部まで行ってきますので、みなさん、すみませんがもう少し待っててください」

と言い残して、足早に立ち去っていきました。で、後に残された我々は、ただボーゼンとして――いるわけがありません。こんなめったにないチャンスを活用しないわけがないでしょう。すかさずプライベートイベント発動です(笑)
銃の調整という名の下に水柱を立てて喜んでいたり、水中に入り込んでポーズをとったりと、各人さまざまに楽しんでおりました。普段の生活では、まず目にする事のできない事態だけに、こういうときこそ楽しんだ者勝ちというものです。

 

こんな調子で・・・

   
●特殊効果?

「わーい、俺様の技術はトビー門口もまっさおだぁ!!」
「・・・・ただエアガン撃ってるだけじゃん!」

しかし、いま人知らんだろう、トビー門口・・・・(苦笑)

   
   
●挑戦者

見づらいですが、発泡イカダ(?)にチャレンジ。
まだゲーム前なのに、落ちたらどうすんでしょう(笑)

   
   
●マジモン

メコンデルタのイメージで、すかさずのポーズ。
スキ者ならではですね、カッコいいっ(笑)

   
   
●で、その状況は

こんな感じ。まだ、このときは高台といえました・・・・

   
   
●おまけ(笑)

でたっ!! 周りに触発されてマネっこ魔人。
よく見ると、もう膝丈超えてたんですねぇ・・・・

   

当然、うちの者もはしゃいでいた一人です(笑)

そうして、いいかげん遊び飽きてきた頃を見計らったかのように、偉い人(スタッフ)が戻ってまいりました。散らばっていた我々を呼び集めます。

「重要な話があります。集まってください」

そういう彼の表情には、なにやら真剣なまなざしがありました。いったい何があったのでしょう?

「・・・・どなたか、車のブースターケーブルお持ちじゃないですか?
「へッ!?」

何をいわれるかと身構えていた一同、思わず脱力の一瞬です。

「このままだと帰れないんで・・・・」

しかし、当の本人は真剣そのものでした。そりゃそうです、車が動かなきゃ帰れませんからね(爆笑)もう半べそ状態と化しかけたそのとき、ケーブルを持っているという人が現れました。まさに天の声だったでしょう。帰りに借りるという話を取り付けると、やっと安心したようでした。

   
●緊急告知

問題が無事解決してちょっと一安心。でも、ちょっとなんかが違う気がする(笑)

隣のスタッフからツッコミがあったとかなかったとか(笑)

   

「あぁ、そうそう。今日のゲームですが、こっちでやります。予定はまさに「水に流されて」しまったので、なーんにもありません。思いつくまま好きにしてください」

うっわぁ〜い、いつも以上に投やりだぁ(苦笑)

「あと、人数が多いので、部隊わけだけしましょう。黒い人はまとめて村人。それ以外は正規軍で三小隊にわけます」
「一部国の違う人がいるみたいですが・・・・」
「人類みな兄弟。同じ色に混ざってください」

相変わらずのアバウトさ。いいなぁ(笑)

などと、バカな事を考えているうちに、部隊編成がいつの間にか終了しておりました。
第一小隊は混成ながら精鋭部隊。第三小隊はなんとチーム単体。信じられません(笑) で、残りの第二小隊が我々と隊長殿たちでありました。
挨拶を兼ねた作戦会議となりましたが、他の二隊が話しているのがエスペラント語(知らないけど)のように聞こえました。もうなんだかわかりません。とえあえず、まっすぐ突っ込めという事だけは理解できましたけど(笑) 
優秀な兄貴と強力な末っ子に挟まれた無能な次男の気持ちがよくわかりました。なんだか嫌な予感がしてきますねぇ、いまから・・・・(苦笑) 
それは隊長殿も同じことのようで、

「主戦線は両小隊に任せて、我々はいつもどおりにいきましょう」

おいおい・・・・元々戦力にならないので同じ事でしょうけど(爆笑)

その向こうでは、偉い人(スタッフ)が黒い一群に説明していました。

   
●村民説得中

なんだか、毎回そんな役回りのような気が・・・・(笑)

   

「じゃぁ、村人は拠点となる村を守りましょう。屯田兵です」
「え、戦闘は?」
「民間人は戦っちゃいけません」

「だからゲリラなんだってばぁ〜(泣)」

と、ささやかな抵抗を繰り返しておりましたが、主張が通る事はありませんでした。さっそくネタ炸裂です(笑)

   
●村民移動中

諦めてドナドナされていきましたとさ(笑)

   


しぶしぶ移動する村人たちを尻目に、我々正規軍にも指示が出ました。

「では、そろそろ米軍が侵攻開始するはずですので、迎撃の用意をしてください」

   
●最終確認

といっても何もありません。念押しだけでした(笑)

   

さあ、ようやくもっての開始です。時刻は――覚えてないなぁ(笑)

 
 
 

続く・・・・

 

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