−−  終  編  −−

 

「今回、時間の都合で休戦はとりません。戦争続行ですので、食糧補給後、逐次攻撃をお願いします」
「えーっ!?」

休戦だと思って集まってきた同志たちは、偉い人(スタッフ)の鬼の一言に一大ブーイングをあげます。まぁ、始まった時間と、刻一刻と領地を広げている不海の様子を考えれば、間違った選択ではありません。が、そこはそれ人ですから、やりたくないものはやりたくないので、一部の熱狂的な親衛同志たちを除いて、めいめい昼食休戦へと自発的に突入です。それは米帝傀儡軍も同じなようで、散発的に続いていたイヤガラセのような攻撃もやんで、静かなひと時が訪れたのです。

     
  ●閑話休題

あー、いい天気。ススキが綺麗でしたねぇ。暑かったけど

     

そんなときでした。不意にわきあがる隊長殿の雄叫び。

ああっ、なんだよぉっ!!

興味津々駆けよってみると、雑納を抱えて涙ぐんでおりました。何でも、買ったばかりの曇り止めが自爆テロを挙行してしてしまったという事です。

     
  ●自爆テロ現場 

雑納(?)が濡れているところが現場。
隊長殿半ベソです(笑)

     

「高かったのに・・・・」
「ムリもない。この暑さだもんなぁ」
「すかーっ、納得できるけど、そんなんあってたまるかいッ」

一部どこかで聞いたようなやり取りの後、隊長殿は不意に立ち上がると、なにやら口走って走り去ってしまいました。慌てて追いかけていく同志諸氏。後には我々だけが残されてしまったのでした。

「どうしたの?」
「さぁ、きっと傷心旅行に出たんでしょう。この暑さですから」

文字どおり荷物番を押し付けられたというか、ただ出遅れてしまった結果というか、唯一残っていた人に尋ねます。が、やはり理由はわからないようでした。ま、気が済んだら帰ってくるでしょう。こちらも昼食の再開です。

暑さは相変わらずなものの、空腹も満たされてのんびりとしていると、南側の偉い人(スタッフ)たちが集まってきました。氾濫水位の現状視察のようです。その状況は想像を超えていたようで、急きょ首脳会議が行われたのでした。
その中には、第一小隊の隊長殿の姿もありました。

     
  ●首脳会議

この中で姑息な戦いが行われていた模様(笑)

     

「このままでこっちの陣地は大丈夫なのかな?」
「どうでしょう。推移の上がり方を見てると安心できませんね」
「それで、米帝の陣地はどうなんです? 問題のない場所なんですか?」
「ええ、こっちは大丈夫です」
「どこなんですか?」

なるほど。どさくさにまぎれて、不明だった米帝傀儡軍の終結地点を聞きだそうという魂胆のようです。先ほどの失態を取り戻そうというのでしょう。しかし、まじめな打ち合わせの中にあって、隊長殿の漢らしい(笑)努力は徒労に終わってしまいました・・・・ざんねんっ!!
結論としては、多少時間を早めるという事で続行が決定です。ここで中止されても困ってしまいますけども(笑)

そんなやり取りを遠巻きに眺めていて、ふと時計を見るといい時刻になっていました。そろそろ行動開始しましょうか――て、まだ隊長殿は帰ってきませんでした。おいおい、いいのかそれで(笑)
とはいえ、このまま待っていてもしょうがないので、手近な連中と一緒に再度進行開始。再びあのブッシュの中へと突入です。

今回は、すでに出来上がっている踏みわけ道を中心に進んでいきますので、侵攻自体は楽にできました。が、相変わらず米帝のトラップではないかと思われる水溜りが多く、よけながら進むというのは正直めんどくさかったです。

     
  ●再侵攻

相変わらず目的地わかってません。
誰か火点マーカー上げといてください(笑)

     

相変わらず米帝側の終結地がわからないままなので、とりあえず音のするほうへと進んでいきます。もうかなり進んだろうという頃、先行していた同志たちが身構えているのに出くわしました。どうやら会敵したようです。
と思うが早いか、雨のような弾が飛んできました。すかさずこちらも撃ち返します。お互いメ○ラ射ちです、まず当たるわけがない。わけのわからない罵詈雑言と共に、途切れない射撃音が響き渡るばかりです。
しかし、相手は陣地が近いという事で、人数的にははるかに有利でした。我々は長い距離を戻らないとならないのですから。消耗戦になれば勝ち目はありません。事実、気がつくと一人また一人と戦線を離脱していったのでした。そうなれば戦線の崩壊もすぐのこと。瞬く間に蹴散らされてしまい、ほうほうの体で逃げ帰ってきたのでした。

帰ってみると、相変わらず人民村を巡っての戦闘が続いておりました。相変わらず迂回した敵に急襲されていたようです。しかし、こちらはわが陣営が近く、ホンモノの専売特許、海戦術が可能でありました。得意の人身に辛いリサイクル突撃を繰り返し、何とか敵を押し返す事に成功したのです。
いつのまにか、戦闘の中心は、我らが拠点の人民村の争奪戦へと変ってしまっておりました。なんだかいつもと勝手が違う。イヤな予感がしますねぇ・・・・
そのときでした。またもや緊急連絡です。

「米帝軍の大規模な人民村侵攻作戦があるとの情報です。総員、人民村を死守すべく迎撃用意せよ!」

予感的中。いつも我々が米帝傀儡軍に対して行っていた最終突撃を、今回は米帝側に先を越されてしまったのでした。純粋戦力比二倍の相手です。結果はもう明らかですねぇ(涙)
しかし、撃たれる事に漢を見出す我々にとって、これはまたとないチャンスです。とはいえ、シチュが違うだけで、毎回同じようなことがあるというのは、この際考えないことにいたしましょう(笑)
一部、前線に出たまま小野田さんとなってしまった同志を除いて、続々と人民村へと集結していきます。各自の表情には緊張感が漲って――みなぎって――みなぎってて欲しかった・・・・(泣) もう、相変わらずな緊張感のなさ。まるでピクニックにでもきているような状態となっていたのでしたぁ(苦笑)
と、そこで隊長殿と再会。

「あれ、どこ行ってたんです?」
「チョット敵陣まで連れてかれてました。やられましたよ」
「またですか・・・・」

相変わらずですねぇ。できれば見たかったんですが(苦笑)
でも、ということは米帝傀儡軍の陣地がわかったということなのでは? まぁ、もう時すでに遅しですけどね・・・・(爆笑)

     
  ●集結中

米帝傀儡軍を待ち受けます――が、この緊張感のなさ。さすがです(笑)

     
     
  ●偉い人たちs

談笑中。さらに輪をかけて和んでます(爆笑)

     

米帝側は、相変わらずやる気があるのか無いのか、はたまた「オペレーション巌流島」なのか、なかなか姿を現しません。毎度の事ながらじらされます。待つこっちのみになって欲しいと思うこの頃です(笑)
と、斥候に出ていた同志から連絡です。

「きたぞーっ。米帝のヘリコプター発見!」
「!!」

今度こそ本物の緊張感が走ります。最後の一大決戦が間近に迫ったのですから、さすがの我々も身構えます。
が、そんな最後の緊張感も、米帝の様子を一目見たとたん木っ端微塵に砕け散ってしまったのです・・・・

     
  ●米帝へりこぷたぁ〜?

待っても待っても途切れません。
いくらなんでも長すぎだろ(苦笑)

     

米帝の攻撃部隊は、ワーグナーを轟かせながら、総大将を先頭に歌をうたいながらやってきました。耳をすますと――

パイロットはキミだ。指揮官ボクだ。残りの人は兵隊さん

全然ワーグナー関係ないじゃん!! 

しかも、全部隊一度にやってくるもんだから、もうその巨大な事。ずーっと地平線の向こうまで隊列が続いていたほどです。
総大将がいろいろ指示を出しています。

「はいはい二列に並んで。そこ、はみ出さないように」
「ああ、この切れ目は見つかっちゃいますから、はみ出した人は戻って戻って」
「・・・・」

本当にヘリコプターなのか、それ・・・・なんだろなぁ・・・・(苦笑)

     
  ●規制中

長すぎて集結地に収まりませんでした(あたりまえ 笑)
一回で一個大隊連れてくるのってムチャ過ぎですよぉ。

     

半ば呆れて我々が見つめている中、米帝側も緊張感の無いまま展開していきました。ランディングゾーンとかを設置した事になってるのでしょう。よくわかりませんが。

     
  ●展開中

バラバラとこちらも緊張感なし。
お互いにもう伝統です(笑)

     


そうして準備が終わった思わしきときです。総大将が意気揚々と叫びました。

「共産軍のみんなぁ、元気でしたかぁ〜」

奇妙なほどテンションの高い呼びかけが響きます。何がそこまで高揚させるのでしょうか。さすがにそれはポツダム宣言だろうと思っていると、意に反して我々からも返事がありました。

「は〜い、元気でぇ〜す」

もう完全にノリはデパートの屋上でした。どっちが司会のお姉さんかというより、どちらもおっきなお友達といった方が正しいでしょうけどね(笑) まぁ、問いかける方も問いかける方ですが、答える方も答える方ということで(笑)

     
  ●意気軒昂

米帝傀儡軍の呼びかけに元気に答えます。
本当に場所が違ったら、もの凄くイタイような・・・・(苦笑)

     

「今回は、我々がキミたちに攻め込んじゃうぞぉ。覚悟しろよぉ〜」
Come Come I Love USA Thank You!! あ、違ったFack You!!

なぜかお互い妙なテンションのノリノリが続いています。
とはいえ、この後の展開を考えると、非常に怖いものがあるのですが・・・・(苦笑)

「よーし、アメリカ兵の諸君、歓迎委員が待っているぞ、存分に楽しもうじゃないか。

総 員 突 撃 !!

号令一過、展開していた米帝傀儡軍が一斉に攻め寄せてきました。各活動単位の部隊で、四方八方から押し寄せます。もうその弾幕のすさまじい事。少しでも射線が通ろうものなら、有無をいわさず蜂の巣決定ですから・・・・ ラストイベントの決まりで、今回は復活ルールも適用されない(復活するとたまらない事態が待ってます(笑))ため、戦況はもうすさまじいの一言でした。

     
  ●米帝傀儡軍侵攻

火力が圧倒的に違います。もうその痛いこと痛いこと。
同志たちもバタバタなぎ倒されていきました。

     

突っ込んでくる米帝を迎え撃つわが同志たち。人民村の周囲はちょっとした土手とブッシュ。背後は刻々水位を増していく水溜り。まさに「背水の陣」です。勇猛果敢に立ち向かいますが、しょせんは多勢に無勢。次々と打ち倒され、無残な屍をさらす事となったのです。
一部の有志は、このままではジリ貧だと、漢の散りぎわよろしく吶喊(とっかん)を敢行します。が、圧倒的な火力の前には、ただのバンザイ突撃となっておりました。戦後十数年、これもDNAのなせる業か(苦笑)

     
  ●漢の吶喊

最後はヤッパリこれしかないでしょう。
しかし、手にした武器(?)が妙にリアルで泣ける(笑)

     
     
  ●漢の吶喊2

勇士が続きますが・・・・

     
     
  ●漢の吶喊3

悲しいほど進めません(涙)

     

そうこうしているうちにも、米帝傀儡軍は徐々に包囲網を縮めてきます。というか、始まった瞬間からすでに間近で撃ち合いをしていたように思えてならないのですが・・・・痛すぎるよぉ〜 

     
  ●米帝の勇姿

すぐ間近まで迫ってます。
当てられると物凄く痛い距離ですよ・・・・

     
     
  ●反撃する同志たち

果敢に立ち向かいますが、米帝傀儡軍の弾の雨の前には、ズブ濡れになって終わりました(苦笑)

     
     
  ●戦果

それでも多少の結果は出せたようです。
といっても、一人三殺しないと勝てないので・・・・

     

対するわが陣営はすでに青息吐息。死屍累々とした村内陣地では、もう反撃もおこなわれておりませんでした。玉砕です。

     
  ●戦闘終了

相変わらず地面に転がっているのは我らが同志たちばかり。すごい眺めでした。

     

米帝傀儡軍は、なぜか人海戦術にモノをいわせた攻撃で人民村を押しつぶすと、悠々と侵入してきました。そして、我が物顔での残敵掃射という名のイジメの始まりです(笑)

     
  ●米帝傀儡軍、人民村侵入

ワーグナーをBGMに、ゆっくりとやってきます。

     
     
  ●残敵掃射(イジメ)

手当たり次第に小突き回しておりました。
非常に見慣れた光景です(苦笑)

     
     
  ●確認終了

人民村陥落。向こうに見える旗が物悲しい。

     

人民村の完全制圧を確認すると、米帝傀儡軍はもう上へ下への大喜び。それは総大将の雄叫びにも現れてました。

「初めて勝ったぞぉ〜」

初めても何も、毎回勝ってるでしょうがね(^^;

     
  ●勝どきをあげる米帝傀儡軍

不思議と落ち着いていたみなさん。
テンション高かったのは総大将だけのようでした(笑)

     

あ、そういえは、フラッグ戦時代は我々が完勝したときもありましたっけ。思い返してみれば、それからだったよなぁ、フラッグ無くなったの・・・・(苦笑)

ともかく、タ○ムボカンもしくは黄門様のように決まりきった結末なんですが、今回はチョット悔しいかも。自軍陣地でやられるのってけっこうヤナものね。ま、敵味方場所問わずいつもやられるのは我々なんですが(笑)

閉会式では、今回勇者に表彰が行われました。なんか賞品もあったみたいで、チョット羨ましいかも(笑)
でも、こんだけ楽しめればそんなのドーデもいいんですけどね。

という事で、今回の波乱に満ちたゲームも無事に終了することができました。最初はどうなる事かと思いましたが、終わってみればこれはこれで楽しい一日でしたね。次回はまたフィールドも元に戻るでしょうから、ネタを仕込むのが楽しみですぅ。

     
  ●閉会式&表彰式

なんか賞品もらってました。
完全他人事なので覚えてません(笑)

     
 
 
 

今回の疑惑の一枚

 

そういえば、人民村決戦のとき姿が見えなかったような・・・・気のせいかなぁ・・・・(爆笑)

 
 

 

 

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