−− 序 前 −− |
「今回はノムノムから参加したいなと思っているんだけど・・・・」 毎度お馴染みの季節がやってきました。で、これまた毎度おなじみのセリフが飛び出します。イベント前夜に行われているという「痴態」――もとい「醜態」――違った「宴会」に憧れて早幾年。何度同じ言葉を繰り返した事でしょう。 「行きたいよねぇ。いいんじゃない? 今回、天気も問題ないみたいだし」 ノムノム初参戦。魅力的なことですが、ちょっとばかり不安があったのです。当日参加するのはノンベエだけではないのです。こいつ等はオットー(燃料、つまり酒の事です)さえあてがっておけば、後は勝手にまわりを巻き込んで楽しんでるんでかまわないんですが、遠方は蝦夷の大地からやってくる物好きなおのぼりさんと、真夜中に東京は魔道冥府からやってくる恥辱の大王が問題でした。二人は酒が飲めないのです。ま、強制連行してしまえばあとは野となれ山となれ。放置プレーで問題ウヤムヤとなるのですが、さすがによく知らない人たちの中では、それもちょっとばかりかわいそうかなとも思ったりもして。 翌日、天気の方は今ひとつという状態でしたが、恐れていた雨だけは何とかなりそうな雲行きで一安心。時計を見ると、もう出発しないとまずい時間。慌てて散らかっていた宴会のゴミの中から区別がつきづらい荷物をかき分けだすと、急いで車に詰め込んで出発となったのでした。当然、呑んだくれていた二人は轟沈です(笑) 「強行突入しかないかっ!?」 迫ってくる時間とヤバイ感覚のせめぎあいに、天岩戸のような扉に向かって考えます。でも止めとけ、そりゃ犯罪だ(爆笑) 「やっぺぇっ」 本来なら少々遠回りして比較的広い通りを通行するのですが、そんな余裕はありません。ショートカットをかまして気持ちだけでも時間を短縮です。ほんの数分ですが、朝の時間は貴重なんだと勝手にいい聞かせながら進んでいきます。 「おお、広い!?」 そうです。前回の台風一過後の状態とは比べ物になりませんでした。ちゃんと通路が二台すれ違える――感激ですぅ(笑) もう前は酷かったですし。まるでドイツ軍が遺走した後のカーンの街道のような状況でしたからね。同じように、立ち入ることさえできなかった米帝側の陣地でさえ、多少のゴミはあるもののなんら問題ない状態にまで回復していたのです。 ―― これは大丈夫か ―― せつなそう思ってみたものの、くぼ地というくぼ地から見える反射に、一抹の不安を禁じえないのも事実でした。 ―― まさか今回も ―― それは無いでしょうが、足元が悪いということだけは確定です。残る問題はその深さですか・・・・うん、考えない、考えないっと(笑) しかし、いざ目前へと視線を戻してみれば、そこに見えている車の数と人影は、見渡す限り米帝傀儡軍一色でした。肝心な我々南越解放同盟軍の物はというと・・・・遙かかなたにポツンとあるばかりです。その数、片手でも余ってしまう状況って・・・・(涙) いいんだ、いいんだ。いつものことだから。観鈴ちん強い子っ!(謎)
ま、ワケのわからないことはほっぽっといて、酒気も抜けきらずグダグダなまま準備をどうにかこうにか終わらせると、さっそく段即測定に挑戦――できませんでした。今回はなぜかシード制が導入されておりまして、経験者は難なく二回戦出場ができたのです。ま、一人だけ初参加しておりましたのできちんと測りましたけれど。
これもイベントの方向性から、考証バカは雨後の竹の子のごとくですが、パワー至上主義者がいないからできるんでしょうけどね。じゅなきゃ、あんなラストイベントなどできるわけがありません(苦笑) いいことです。 「あのー、解放軍ですよね? でしたらズボンの裾は外に出してください。あと全体的にだらしなくしてもらえると助かります」 そう、いままで参加してきたなかで、初めて服装で注意が入ってしまったのです。以前にもワークマン解放軍がありましたが、そのときは問題なかったんですがね(笑) 思考回路および行動が異次元人ヤプールなくせに、妙なとこだけ几帳面な魔道界士の性格が裏目に出たようです。それらしいカッコをしろっていってたのにねぇ。まったく(苦笑)
まぁ、それ以外は特に問題もなく、開会式を迎えたのでした。
内容的にはいまでほぼ変わりなく、いまや名物となった寸劇を交えた笑いあふれるものでした。
しかし、当初はどうなるかと心配だった人数も、このときまでにはいつもと同じ程度の戦力差にまで縮まって、どうにかカッコが付く状態となりました。でも、どうせなら南越解放同盟軍の方が多いと、史実的にも気分的にもいいのですけどね。装備揃えるのも簡単だし。米帝傀儡軍と違ってオリジナルなんてまず手に入らないから、代用・レプリカのオンパレードだしね(爆笑)
そうしているうちにも開会式も終わり、各陣営とも出撃準備をするべく出発陣地へと移動を開始したのでした。
続く・・・・ |
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