−−  前  後  −−

 

前線から戻ってきて、それはすぐに起こりました。そう、我々が期待していた「隊長劇場 第二幕」です(笑)

「報告いたします。あの・・・・我らが国旗を米帝どもに奪われてしまいました・・・・

党指導員長の前にかしこまった隊長殿は、恐怖に顔面を引きつらせながら報告です。もうその姿には敗者の悲哀のようなものまで浮かんでおりました。

「なんだとっ!?」

報告を聞いた委員長の目が、瞬間に怒りに輝きます。

「我々にとって国旗はもっとも重要な物である。わかっておるのかっ!!」
「も、勿論であります」
「ならなぜ取り返さない? 君には誠意というものが足りないようだな。では、ここに人民裁判の判決を伝える」

えっ!? いつの間に裁判なんて開廷されてたんだ? その場にいた一同が思わず顔を見合わせます。それは隊長殿も同じ事。ですが、前もって覚悟を決めていた人は違いました。顔色ひとつ変えず、立ち尽くしていたのです。というか、もうちゃんと話を聞いていなかったんじゃないかと思いますけど(笑)

死ね!!

いうが早いか、例のパンパン鉄砲が火を噴きました。弾かれるように倒れこむ隊長殿。いいわけひとつさせてもらえないとは、さすがは頭に「ヤ」のつく指導員長(笑)

     
  ●倒れ込む隊長殿

見事にクリーンヒット。いきなりとは予想外でしたが(笑)

     

しかし、隊長殿も負けてはおりません。いまわの際のひとことです。

「私が死んでも、代わりはいるから・・・・」

その瞬間、サンヘルメットを被ったクローンが、水槽にウゾウゾと蠢いている姿を思い描いてしまいました・・・・オエッ(笑) それこそ員長に処分して欲しいモノです(^^

     
  ●裁判風景(後)

周りの緊張感のなさが事態を物語っているような・・・・(苦笑)

     

「仕方ない。レッドスネーク、カモーン!」

と、なぜだかすでにスタンバイしていた新しい隊長殿を、間髪いれずに呼び出します。しかし、それは、まるでインチキへび使いかのような気軽さでした。おかげで、なんとなく、かくれんぼのうまい親父が出てきてしまうのではないかと思ったのは私だけでしょうか(笑) まぁ、あっちの人は本当に強いんだけどさ(笑)
しかし、そこはそれ。どう変わるものでもアリャしません。遺言の通り隊長殿のクローン(もしくは本体?)が現れました。だって他にいないじゃんね(笑)

「よし、最初の任務だ。先代が取られた旗を取り返す。まずは情報だ。捕虜を集めてこい、いいな」
「了解であります」

     
  ●二代目登場

代わりの隊長殿です(笑)
二代目なので愛称”ジャック”。わかる人いるかな(^^

しかし、どこが違うんでしょ(爆)

     

そのときです。米帝傀儡軍が接近中との連絡が入りました。これは願ってもないチャンスです。

「よし、みんな行くぞぉっ」

というが早いか、相手の場所も確認する間もなく飛び出していきます。さすがは新しい隊長殿です。意気込みが違いますな。
しかし、勢い込んでいるだけようにも見えますが。本心は、たんに指導員長の元から逃げ出したいだけがったのかもしれませんな(苦笑)

     
  ●奪還作戦開始

もういつにないやる気がみなぎっております。
写真からは微塵も感じられませんけど・・・・(苦笑)

     

ともかく、敵が侵入してきたと思われる場所へと向かいます。

     
  ●ブッシュ侵入

米帝の先遣侵攻部隊が潜んでいます。
あちこちで交戦中。思わずマジメモード(笑)

     

すでにそこでは激しい撃ち合いがおこなわれていました。深く生い茂った枯れた葦に阻まれ、敵の姿は確認できません。が、攻撃は激しいほどに襲いかかってきます。どこにいるのかわからない相手。これほど性質が悪いこともありません。

     
  ●米帝発見

見づらい写真ですが、中央ちょい上にいます。
こう見ると、結構迷彩効果があるんですね、OD服も。

     

半分めくら撃ちの状態で、ひたすら音のするほうへと進んでいきました。

パ タ タ タ タ

ひときわ音が大きくなったかと思うと、激しい痛みが全身を襲います。次々と撃ち倒されていく同志たち。突進、迂回、ありとらゆる思いついた手段をこうじて肉薄していくしかなりません。


米帝側もさすがです。連携の取れた攻撃と防御を繰り出し、容易な接近を許しません。しかし、そこは多勢に無勢。小隊単位で動いている米帝と違い、こちらは総がかりなんですから、名目上動員数の心配はありません。損害を無視した波状攻撃をしゃにむにしかけます。その甲斐あって、先行してきていた米帝どもを撃ち倒す事ができたのでした。

     
  ●戦果発表

見事に先遣隊(の一部)を倒せました。
意外と強い? オレら(笑)

     

「よぉっし、捕虜だ捕虜。とっ捕まえて引っ張ってこいっ」

嬉々として負傷した米帝どもに掴みかかると、そのまま本部陣地まで強制連行です。あれよあれよという間に人数が集まります。必死になるとここまで違うものなのでしょうか(笑) とにかく、本部に戻って尋問です。

     
  ●群がる同志

待ち望んでいた捕虜です。もう必死(笑)

     

「さぁ、名物の捕虜イジリだよぉ〜」

気の抜けた言葉と共に、いよいよ尋問が始まりました。

     
  ●尋問開始

開始直後はまだまともでしたが――

関係ないけど、後ろの同志、三人まで身内ってどうなんでしょ。みんな好きなんだからさ(笑)

     

最初に連れ込んだ一団を座らせると、隊長殿が詰め寄ります。

「おまえたち、旗をどこに持っていった?」
「しらん。なんだ、それ。美味いのか?」

先程と同じ反応がです。デフォなのか米帝の(笑)

「そんなことはどうでもいい。問題は、旗がどこにあるかだ。白状しろ」
「知らないものは知らない。答えられん」
「あくまでもシラを切る気か。いいだろう。それならこっちにも考えがある」

というと、手にしていたエルマ38/40型マシンピストルを持ち上げて見せつけます。

「なんなら、コイツでロシア式の度胸試しをやってみるか?」

おいおい。オートマチックのロシアンルーレットって・・・・しかもその鉄砲、フルオートしか無いじゃんか(笑)

「中国製のドイツ物だ。動作は確実、威力はバッチリだぞ。どうかね?」

もう、いっている事がミョウチクリンでしたが、いつにない気迫が漂っています。<窮鼠ネコを噛む>という状況なのでしょう。これには、さすがの米帝どもも顔色をなくしました。さすがにフルオートのロシアンルーレットは恐怖でしょうし(笑)

「ま、まて・・・・ああっ、なんだおまえ。その背中にあるのは?」
「え? おおっ、無線機だよ、これ。いつの間に。気づかなかった」
「そりゃ偶然だ。そいつで本部に聞いてみればいい」
「そうだ、そうだ」

もう何がなんだか・・・・(笑) まるでシロウトお遊戯会のような、緊迫感のない棒読みのセリフのやり取りが行われたのです。なんか朝にも見たような気がしますが、それは気のせいでしょう(苦笑)
と、そんなときです。不意に無線機からコール音が響いたのでした。まるで状況を見透かしたかのような、米帝本部からの連絡です。当然のように隊長殿が応対します。

     
  ●直接交渉中

敵の大将との通話。
テンパリ会話で意味不明なことを口走って――
結果は当たり前の事でしょうな(爆笑)
その前に、こっちの正体に気づいてたのかな(笑)

     

「――現在の状況を連絡してください」
「旗を探しております」
「旗ぁ?」
「はい。非常に大事な物でありまして、多大なる懸賞がかかっております」
「なんだそれ?」
「発見した者は、『体力勝負ヤルパック絶頂ツアー』ご招待なのであります。たまらないのであります」
「ほんとか?」

ホントのわけないじゃん(苦笑)でも、三人目の登場を阻止したい隊長殿は、もう何がなんだかわからない熱狂状態で力技で話を進めます(笑)

     
  ●なにやってんだか・・・・

隊長殿の妙な会話に刺激されたのか、一部で変なこと始めてました。
男にやられて嬉しいかぁ?(核爆笑)

     

「大至急、見つけたいのであります。欲しいのであります」
「そうか、わかった・・・・わかってやるから、
無線で遊ぶな
・・・・ごめんなさい

カミナリの一喝があると同時に、無常にも無線は切られてしまったのでした。隊長殿は、すでに不通なのにもかかわらず、呆然と送話機を握り続けておりました。まぁ、ムリもないよな、あれじゃ(笑)
と、隊長殿はゆっくりと送話機を戻しました。そして、一呼吸置いて叫んだのです。

「怒られちゃったじゃないかぁ。旗はどこなんだよ、旗はっ。
 おまえ等がちゃと答えないからいけないんだぞっ。
 おまえ等なんか・・・・おまえ等なんかぁっ、
死んじゃえっ」

「うわぁ、カンケーないじゃん、オレたち。ヤツ当たりだぁーッ」

いうが早いか、指導員長から無断拝借したパンパン鉄砲で、手当たり次第に撃ち始めたのです。当然、米帝どもからは抗議にも似た悲鳴が上がります。が、そんなもの聞く耳持たない隊長殿でありました。弾が尽きてもなお引き金を引き続けていたほどです。

     
  ●・・・・

熱狂の後の惨状に、思わずボーゼン。
手に持ってる銃が違うのは気にしない気にしない(笑)

     
     
  ●ナムー

まったく持ってとばっちりをうけた米帝兵。
まぁ、これもいつもの事だよな(笑)

     

「・・・・あ、またやっちゃったよ・・・・」

ややあって我に返った隊長殿は、目の前の状況に気がつきました。貴重な情報源をイタズラに消耗してしまうという行為、これは我々の伝統なんでしょうか(苦笑)

     
  ●火事場泥棒

ちょっと違うけど、相変わらずハイエナ登場。
こういう姿ってなんか似合うよね、黒い服(笑)

     

「・・・・まぁ、仕方ない。その辺、適当に片付けといて。それよりも、我々は旗を探しに行かなければならない。米帝どもの抵抗でいまだ所在がわからんが、そこは根性だ。出発っ」

うわぁ、もう完全に知らんぷりモード。そもそもの原因はあなたなのにぃ(笑)

     
  ●奪還作戦、再び

手掛かりがなくなってしまったので、自力での作戦に変更。
時間も押し迫り、かなり焦りがみえます(笑)

     

隊長殿はじめ、正規軍一同改めて装備を整えると、何事もなかったかのように再出撃していったのでした。かわいそうな米帝の捕虜・・・・(苦笑)

などとバカな事をしている間も、正規軍はぐれ者と解放軍部隊、米帝傀儡軍間の激戦は続いておりました。というか、相変わらず押され気味なのはわれわれなのでしたが(苦笑) おかげで、目前のブッシュに踏み込んだ瞬間に、米帝傀儡軍との遭遇戦に突入という現状が待っていたのです。しかし、そこは本部(復活ポイント)が近いという地の利を生かした人海戦術で、どうにか米帝どもの侵攻を跳ね返す事に成功できました。

     
  ●会敵撃滅

もう手当たり次第、敵味方おかまいなしの状態です。
どっちにやられるかはもう時の運(笑)

     

時は過ぎ、間もなくお昼休戦になろうかという頃、残念ながら今もって旗の奪回はおろか、その所在さえも不明のままでした。隊長殿のやるせなさは絶頂に達し、挙動が再び怪しくなりかけていたのです。まぁ、自分(ということにはなってないけどさ)悪いんだからしたかないんだけどね(笑)
そうして諦めかけたときでした。不意にブッシュをかき分けて姿を現したものがありました。赤と青の上に大きな黄色い星印。そうです、大騒ぎしながら捜索していた国旗でした。スッタフ同志の手に高々と掲げられて無事帰陣です。

     
  ●作戦成功

歓喜の一瞬。無事に戻ってまいりました。よかった、よかった。

     

「おおっ、帰ってきたっ」

その場にいた者たちが一斉に歓声を上げます。どこをどうやって取り返してきたのかわかりませんが、めでたい事には違いありません。これで安心して休戦を迎えられるというものです。隊長殿の顔にもやっと安堵の色が浮かびました。

しかし、事態はそう簡単に休ませてはくれなかったのでした・・・・

 

続く・・・・

 

 

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