−−  中   前  −−

 

―― さあ、休戦だ。楽しいゴハンの時間だよぉ ――

と、鼻歌交じりで自軍本部へと戻ったときでした。待ち構えていた党指導員長から、予想もしえない言葉が告げられました。

「これから米軍陣地へイヤガラセに行きます。準備してください」
「えっ?」

・・・・ ドウイウコトデスカァ ・・・・

話を聞いてみると、やはり相手も休戦時間だという事で油断しているだろうから、そこを突いて一泡吹かせようという事のようです。確かに作戦としては面白いと思いますが・・・・いや、なにもそこまでしなくても・・・・休憩は休憩しようよ・・・・
しかし、そんな事いえるわけも無ければ、通じるわけもありません・・・・(苦笑)

「さぁ、急いでっ。タイミングが勝負です!」

ンな事いったって、こっちにもタイミングってものが――チラリと視線を送ると、それ以上の言葉は続きませんでした。にこやかな表情を浮かべて、委員長がこれ見よがしに例のパンパン鉄砲を手にしていたからです。言葉は優しいものの、有無をいわせない強制でした。やっぱりな(笑)

「さ、さぁっ、諸君、出発だ。行くぞっ!」
「お、おおっ」

真っ先に逃げ出し――いや、出発したのは、やはり隊長殿でありました。さすがにあの威力を間近に体験しているだけはありますな(爆笑)
その後に続いて、残りの我々も慌てて付いて行ったのはいうまでもありません。

ホーチミンルートと呼ばれる比較的足場のいい通路を通り、米帝傀儡軍本部へと肉薄していきます。当然、途中での攻撃はまったくありません。難なくすぐ目前までたどり着く事ができたのでした。

     
  ●進撃開始

まだまだノンビリとしたものです

     

『ここまではいいんだけどな』

そう、まだ相手側からは死角の位置ですから。これから先が勝負なのです。後は見通しのいい一直線。一気に駆け抜けるしかありません。大丈夫なのかなぁ・・・・かなり不安。

「・・・・よぉ〜し。みんな、行くぞぉーッ 覚悟決めろよぉ!!」
「お・・・・おおーっ!」

ここまできたらグダグダいってはいられません。進むも地獄なら戻るも地獄。同じ撃たれるなら、漢としては前のめりです。(まぁ、個人的には新撰組のファンなんでアレですが・・・・関係ないけどね(苦笑))
諦めきってヤケの漂う隊長殿の掛け声と共に、一斉に駆け出します。もうなるようになれっ!!

     
  ●吶喊

相手が見えればこちらも見える。突っ込むだけです。

     

が、<予定>は<未定>で<決定>ではありませんでした。というか、思っていた通りの惨状となったのです。相手の不意を突いたはずが、なぜか米帝どもの雨のような弾幕に遮られ、先陣をきっていた者はたちまち討ち取られてしまッたのでした。

     
  ●反撃する米帝傀儡軍

というか、見事なまでの『待ち伏せ』状態。
周りはノンビリしてるのに、間髪入れずにやられるのってどうして?(笑)

     
     
  ●同志、無念

最前列まで進んだんですが、残念ながらやられてしまいました。

     
     
  ●突撃工兵、残念

敵本陣めがけての自爆攻撃。さすがに無謀、見事に失敗(笑)

     

確かに、ほとんどの連中はまったりとしていたのですが、一部の熱狂的なヤツラが待ち構えて反撃をしてきたのです。なもんだから、高をくくっていた後続の部隊も遮蔽物に身を隠しているのが精一杯という状態になってしまったのです。見事なまでの『対不意討ち待伏せ防御攻撃』です。なんだそりゃ(苦笑)

     
  ●突撃膠着

思いの外の弾幕に、もう一歩も進めません。
窪みに身を潜める隊長殿。

     
     
  ●取り残された同志たち

突撃のタイミングを外しました。後方から散発的な支援中。

     

「なんだよ、話が違うじゃんっ」
「誰だぁ、ピクニックみたいなもんだっていったのは?」
「腹へったよぉ・・・・」

騒いだところで後の祭り。二進も三進も行かなくなった先陣は、出遅れて取り残された後衛部隊の見守る中、米帝傀儡軍に投降するしか手が残っていませんでした。くぅ、屈辱ですぅ・・・・

     
  ●集団投降

やれる事がなくなって最後の手段。
初めて見たよ(笑)

     

「撃つな同志。投降する」
「誰が同志だ、一緒にするなっ!! いいから、手を上げてこいっ」

と、そこへ颯爽と現れた威風堂々としたその容姿、どこかで見たことあるような・・・・ああっ!? あのお姿は、あのバ○ク・オム閣下ではありませんか? 似てるよな? そう決めた、うんうん(笑) 
それはともかく、あの冷酷無情を絵に描いたような方の登場です――まぁ、こちらもそうでしたけど(爆笑)
勝てば官軍。怒鳴り散らす米帝どもの指示に従ってゆっくりと歩き出します。そのまま一所に集められると、閣下自らの尋問が始まったのでした。

     
  ●尋問中

フレーム外の閣下の指示で、いろいろとやられてます。

     

「指揮官は誰だ?」
「・・・・」

誰も答えるわけがありません。が、悲しいかな、無意識のうちに視線が隊長殿に集まってしまうのは避けられません(苦笑)
米帝側も、さすがにそれに気づかないわけがありませんでした。

「おまえがそうか。そういや、なんか偉そうな装備を持ってるな。ちょっと見せろ」
「あ・・・・こ、これは違う。双子の弟のだ。忘れてったので、持って帰ろうとしてただけだ。私はただの印刷工だ」

と、どこかで聞いた事のあるいいわけを口にしながら、腰に付けていたマップケースを守ろうと懸命です。重要書類を敵に渡すまいとするのは、さすが隊長殿です。素晴しい。
――と、いいたいのですが、その中には地図をはじめとする重要書類はおろか、ただ使っていた銃のマガジンしか入っていなかったから――というのは、隊長殿の名誉のためにもナイショです(笑)

     
  ●孤軍奮闘

―― 中を見られてなるものか ――

体面のため必死です(苦笑)

     

「そうか。それはちょっと残念だ。これから我々はランチだから、食いながら話をとも思ってたんだが・・・・」
――私がその弟です。忘れてました、隊長殿

うわぁ、食いもんにつられたよこの人(笑) まぁ、米帝の食い物はいいってのが一派的ですからね。戦場でビフテキ食える国ってそうそう無いよな(笑)
しかし、つられたのは隊長殿だけではありません。一切のやり取りを目の当たりにしていた、その他大勢も目の色が変っていたのです。

「じゃ、私は副隊長で」
「ああ、隊長補佐という事で」
「えっと、えっと・・・・オレもなんか食いたい

終戦直後の戦災孤児らか君たちは(苦笑)
さすがに昼直前の作戦だっただけに、食物が絡んでくるともう見境ないなぁ(苦笑) 口々にワケのわからない事をつぶやきながら、ジリジリと米帝へにじり寄っていくのですから。いやぁ、その様子の異様な迫力のあった事。なんとなくゾンビ映画の一場面を思い出してしまいました(笑)

     
  ●群がる欠食児童(?)たち

まさに魑魅魍魎。さすがに困ってました(笑)

     

それは直面した米帝も同じだったようで、さすがの閣下も、なかば顔を引きつらせながら対応に苦慮しておりました。

「あーうるさい。お前たちは自分の飯を食いに帰れっ」
「へ?」
「だから、武器を置いたら帰っていいといっとんだ。さっさと帰って、メシでも何でも食って出直してこい」
「・・・・」

日頃の自軍の捕虜の扱いを見慣れている我々には、思いもしない事でした。貴重な武器を手放すのはためらいを覚えましたが、無事に帰れるとあれば話は別です。隊長殿一人残していく罪悪感など微塵も感じることなく(オイッ 笑)、来た道を戻ろうとしたそのときでした。聞き覚えのある音と共に激しい痛みが全身を襲ったのです。

「なんていうと思うか、バァーカ!

   くたばりやがれ、アカどもっ!!」

「またですかぁ〜 (涙)」

     
  ●だまし討ち

背中から思いっきり。卑怯にも程があるのでは・・・・(笑)
それと、写真撮ってる衛生兵がいい味出してます(笑)

     

そうです、米帝傀儡軍の卑劣極まりない騙し討ちでした。オレら以上にやる事えげつないじゃん。さすがは閣下(笑) しかも念入りに止めを刺してまわるという周到さ。ほんと容赦ないよな(爆笑)

おおぉぉぉ、なんて事をするんだぁ。この人でなしっ! オニっ!、アクマっ! 党指導員長っ!!」

惨状を目の当たりにした隊長殿は、バ○ク・オム隊に悪態の限りをついたのです。なんか、最後の方にチラリとホンネが出てしまっていたようですが・・・・聞かなかった事にしときましょ(苦笑)

     
  ●得意満面

後ろで絶叫している隊長殿をほかっといて、ポーズを決める閣下。
なんかカッコいいかも(笑)

     
     
  ●なれの果て

これまた偶然、三人ともうちのメンツ(笑)
こういう場面には必ず出てくるんだもんな(爆笑)

     
     
  ●極悪傀儡兵 そのいち

止めを刺して回ってます。さすが韓○兵(決めつけですが 笑)

     
     
  ●極悪傀儡兵 そのに

挙句に蹴りまで。やるな○国兵 (ウソだけど 笑)

     

「じゃぁ、お前も食っとくかぁ?」
「あ・・・・いや、さすがにそれは遠慮したい・・・・」
「そういうな。我軍のランチは美味いからな。よく味わってくれよ」
「やぁ〜めぇ〜てぇ〜」

哀れ隊長殿も閣下のランチの犠牲となったのでありました(笑) 
この人たち、ノリがもうマジモードだから迫力も違いますよぉ。さすがはバ○ク・オム閣下とその仲間たち。思った通りの結末ですぅ(爆笑)

     
  ●今日二度目

今度はちゃんと敵に撃たれました。状況は情けないけどねぇ(笑)

     

という事で、隊長殿、今回二度目の、今度こそは本当の戦死となりましたとさ(笑)

――なんて苦労をさせられて予定時間が大きくずれ込んで、ようやっと昼休戦を迎えることができたのでした。あぁ、疲れた・・・・(苦笑)

 

続く・・・・

 

 

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