−−  中  後  −−

 

「では、北側兵士の諸君、これより米帝へと攻撃をしかける。直接攻撃では分が無いのかわかった。よって、今回は陣地から出てきた所を狙い撃つ手はずにする」

昼食休戦も終わり、攻撃再開となると同時に、党指導員長から指示が飛びます。
米帝兵はなぜか水に濡れるのを嫌がる(普通はそうだ)ので、ヤツラが使っている通路出口近くで待ち伏せようというのであります。そのためには、迅速で隠密な行動が必要ですが、できるのか? このメンバーで?(笑)

     
  ●出撃準備

党指導員長の命により、全軍での攻撃を指示する隊長殿。
しかし気のせいか少々膨れているように見えるのは気のせい?(笑)

     

「よし、では総員出撃!」
「あの・・・・本部の守備は? 敵がきたらひとたまりも無いですよ」
「大丈夫。そんな事は無い」

どっからくるのか判りませんが、もの凄い自信です。過去、毎回のように陣地を脅かされているのを覚えていないのでしょうか・・・・あぁ、そういえば久しぶりでした。あの当時はまだ強かったですもんね(苦笑)
しかし、そんな事をいっている(いえるわけも無いんですが 笑)場合ではありません。とにもかくにも米帝掃討へと出発です。

隠密行動という管制下、午前中の戦いですでにヌチャヌチャグチョグチョになってしまった通りを、党指導員長を先頭に足早に駆け抜けていきます。

     
  ●前進中

隠密行動だとといわれてるのにこの緊張感のなさ。
困ったもんです(笑)

     

この期に及んでも変わらず米帝どもの展開は遅々として進んでいないようで、特に抵抗を受けることもなく、目標としていた敵本陣への連絡口付近へとたどり着いたのでした。

     
  ●到着

特に問題なくたどり着けました。
しかし、隊長殿の旗、目立ちすぎ(笑)

     

「よし、身を低くして、見つからないように。この先が目的地だ。この付近で展開、敵を待ち伏せする」

党指導員長の指示を、隊長殿が伝達していきます。敵の目前という事で、大声を上げての連絡ができませんから。こういうときは米帝どもが持っている無線電話が羨ましく思えます。さすがは成金国家の軍隊だけはある(笑)

     
  ●指示伝達

もうボディランゲージ全開。
何がいいたいのかよく判りません(笑)

     

しかし、肝心の米帝が姿を現さない。展開しているらしい気配は確認しているものの、実際に目にすることが無ければ何の意味も無い事には変わりないですし。
慎重に周囲を見つめる事しばし、静かに鋭い声が響きました。

「いたぞっ」

同時に響き渡る発泡音。つられるようにまわりの者も撃ち始めます。すぐさま呼応するかのように米帝側からも激しい攻撃が返ってきました。ついに戦端が開かれたのです。

     
  ●攻撃中

ブッシュを挟んでの激しい撃ち合い。
身を伏せせても旗が目だってしょうがないです(笑)

     

物陰に身を潜めながら、姿の見えない相手に手探りのまま撃ち返します。もう、周りが撃つからオレも撃つという状態。まるっきり新兵みたいな戦いかたです(笑) 
まぁ、それは相手も同じ事。ブッシュひとつ挟んでいるだけなので、ひょこっと顔を出して短く連射したかと思うと、戦果も確認しないまま姿を隠すといった按配でした。そんな感じでお互いに決定打を出す事ができなかったのです。激しい弾の応酬となりながらも、退くも進むもままならず、散発的にやられた兵隊が脱落していくばかりなのです。

     
  ●米帝発見

少数ながら見つけられました。もっと出てこんかい(笑)

     

「らちあかんな」

そう思い始めた頃ですか、またしても緊急連絡が入ったようです。

「本部に敵の先遣隊が接近。かなりの大部隊の様子。救援せよ」

別働隊からの救援要請でした。だからいわんこっちゃない。現状のこう着状態から逃げ出すかのように、慌てて引き返したのはいうまでもありません(苦笑)

     
  ●かと思ったら

いつの間にか包囲されそうな勢いでした。やるな米帝(笑)

     

戻ってみると、第一波はどうにか撃退に成功したようで、まだ本部は無事でした。次の襲来を予感しているのかいないのか、緊張したような、それでいて呆けたような奇妙な感覚が漂っておりました。とにかく、何をさておき、いまは防備を固める必要が先決です。慌てて装備の点検・補充をしていると――

「第二波発見。迂回して接近中」

予想通りやってきました。北側得意の人海波状攻撃です(そんな大袈裟なモンじゃないですが 苦笑) さすがに敵も状況を学習しているようです。一番近い真正面の通路を使わずに、射界ギリギリの足場のいい所を進んできます。
間もなく、本部周辺からもその姿を確認することができました。当然即反撃です。何の考えもないまま、手に手に武器を持っては突っ込んで行ったのです(オイ・・・・笑)

     
  ●迎撃

というとカッコいいかもしれませんが。
実はたんに状況を眺めているだけ(笑)

     

本部目前には、湿地帯という言葉を超えた大きな水溜りがあり、ここを避けて突入してくるには二本のルートしかありません。近い方は我々が押さえております。なので、リスクを押さえた突入となると、必然的に遠い方まで迂回する事になるのです。事実、米帝傀儡軍どもはその通りに行動していたのですが。
しかし、そんな当たり前の事すら気がつかないのが我々でした(笑) 突入口で待ち伏せればいいものを、視界に入るや否や、怒涛のごとく攻撃しかけてしまうのです。足元の水溜りなど気にしません。すでに全員ビッチョビチョですから。水しぶきを上げながら、銃を乱射しつつ追いかけます。当然追いつくわけはありませんが(苦笑)

     
  ●突撃

水溜りなんてなんのその。元気いっぱい突っ込みます。

     

「しかし、何であいつら水に入らないんだろうな? たいしたこっちゃないのに」

散々米帝を追いかけ回した後、指導員長が何気なくポツリとつぶやきました。

こちらはおかまいなしに突っ込んでますからね(苦笑)

「さ・・・・さぁ、何ででしょうね。自分にはわかりません」

とっさに辺りを見回す隊長殿。その場に自分しかいないことに気がつくと、緊張の面持ちで答えました。

「そうだよなぁ。知りたくないか?」
「いえ、自分は別に――」
「ん?」
「いえっ、非常に興味がありますです。ほんと不思議ですぅ」

眼光鋭い一瞥に、隊長殿もう顔面蒼白(笑)

「だろう・・・・じゃ、聞いてこい」
「は?」
「だから、理由を聞いてこいといっとるんだ」
「自分がですかぁ!?」
「他に誰がいる?」

はい、誰もいません。諦めましょう隊長殿。適任といえば適任なんだし(爆笑)
しぶしぶ歩き出すと、慣れた調子で米帝どもに問いかけました。

「お前ら、何でまっすぐこないっ。水が怖いのか?」
「水なんか怖いもんか。けど、汚すとママに怒られるからな。そうなると強制退役なんだよ・・・・」

これって、いろんな意味でリアルといっていいんでしょうか・・・・本物なら退役は嬉しいはずなんですけどね(苦笑)

     
  ●指導員長の勇姿

特製黒塗りAKが何かを物がったてます。
隣の同志、ビビッて棒立ち(笑)

     

ともかく、そんな家庭のジジョー&隊長殿の苦労は放っておいて、なぁ〜んも考えていない我々は行ったり来たり攻撃を繰り返します。
そうしてなんとか押し返しかけたと思ったときでした。不意に背後から攻撃を受けたのです。

「えっ?」

そうです、手前のお坊ちゃんたちに気を取られているうちに、かなりの部隊が迂回して奥の通路から侵攻してきたのでした。今朝我々が初めの一歩を踏み出したあの通りです。

     
  ●ニアミス

綺麗な菜の花越しに米帝の姿が見えますが、判るかな〜 
これでも戦死者なしというのがある意味凄いかも(笑)

     

木立の影にちらちら見える緑色の物体にこちらも即応――と思いきや、先の妙にリアル感のある部隊を追いかけるのに無我夢中。誰も気がつきません。何でなんだかね・・・・撃たれてるのに(苦笑) 

     
  ●出現

姿を現したものの、どうにも不安な様子。
そんなの気にしなければヒーローだったのに(笑)

     

しかし、米帝側の侵攻も慎重で、いまなら一気にローマまで駆け抜けられるというのにもかかわらず、ブッシュ代わりの菜の花を恐る恐る超えているという調子なのです。そのさまは、今にも従軍記者のロパート・ミッチャムの罵詈雑言が聞こえてくるかと思うほどでした(笑) もう、どっちもどっちといった状況ですな(苦笑)

「こっちにも居るぞぉーッ」

と、さすがにその姿に気がついた者の雄叫びで、現状に気がついた一部が慌てて駆けつけます。
が、形ばかりともいう感じの撃ち合いをしたかと思うと、なぜか米帝どもはゆっくりと後退をし始めたのです。どうやら弾切れしてしまったようです。そんな好条件を見逃す我々ではありません。本部も近く、そういう意味では武器・弾薬共にまったく心配はいらないのですから。ヤラレホーダイのシホーダイといったところです(爆笑) 
とはいえ、すでにいい時間となっていた頃で、こちらのやる気の微妙さも否めず、なんとも妙なバランスの元に米帝どもは撤退して行ったのでした。たくさんの捕虜を残したまま――

     
  ●連行される米帝捕虜

気づいたら、なんだか一杯集まってました。
まあ、この後がまた楽しみという事でいいでしょうか(笑)

     
 

続く・・・・

 

 

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