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ついにその時間がやってまいりました。名物の大取イベント『もうヤケクソに突っ込んで痛い目いあいたい放題し放題』のコーナーです。これが楽しみな自虐マニアも多いとか何とか・・・・もちろん私もその一人ですが(笑) まあ、各人の目的はともかく、これが泣いても騒いでも最後の作戦です。 「今回は特別ルールを採用します。名付けて『ちょっとビックリ、エコセーフティ大作戦』」 意気込んで準備していた一同口あんぐり。 『ナニヲイイダシテンダロ・・・・』 そんな一部の疑問など知る由もなく、粛々と説明は続きます。 「今迄のラストバトルは、想像以上の近接乱打戦でかなり危険を伴う状況でしたから、安全面を考慮した結果、今回は空撃ちを採用します」 驚き二乗。前々からそんな話はありましたが、本当に採用してくるとは思いませんでした。ちょっとだけ不安を感じてしまいます。 「取り合えず、米帝陣地に突入するまでは通常戦闘です。そうして大使館を確保した後から空射ちです。弾を抜いてください。これは米帝側も同じルールですから、間違いないようにお願いいたします」 違ったらそれこそ大変ですがね。(とはいえ、実際にはホントに大変な事になってしまったようでしたけど・・・・苦笑)
水溜りと泥に覆われたフィールドのほぼ真ん中を堂々と進んでいきます。戦闘場所ではないのでノンビリとしたもの。ま、戦闘中でも大差ないのですけどね(笑) 「行きたくないなぁ」 膝丈までは軽くある水溜りを前にして、思わずしり込みしてしまいます。が、まわりを見れば、もうおかまいなしに進んでいきます。そりゃここまで濡れてれば関係ないでしょ。私ももちろんそう思いますが、さすがにパンツは濡らしても手にしているデジカメを濡らすのは耐えられませんから。当たり前ですが(笑)
そんな理由から足場を確かめながら米帝陣地へとたどり着いたときには、すでにかなりの時間が過ぎ去ってしまっており、陣を張っていた米帝どもは潰走した後でした。
で、改めて見ると、そこには大使館などというのはおこがましいほどみすぼらしい建物がありました。どちらかというと、終戦直後のバラックといった方が合っているような気がしたのはナイショです(笑)
が、そんな思いなどおかまいなしに、すでにたどり着いていた同志たちは、敗残兵を排除しつつ陣地としての防御強化に取りかかります。 「これより、敵の奪還作戦に備えて陣地の防備を強化する。各員、奮起いっそう努力せよ!!」 隊長殿の掛け声と共に、にわか工兵隊の出動です。しかし、その手段は――いいのかそれっ!? どうなっても知らないぞぉ〜(苦笑)
とはいえ、米帝傀儡軍による奪還作戦が予想される――というよりも決定事項な現状では、そんなおりこうさんな事はいってられませんけどね(苦笑) 怪しさ炸裂な小細工をかましまくりながら、米帝どもの襲撃を待ち受けます。その間に、簡単な役割分担なんかを決めたりしたようです。 「では、我々が拠点を守備しますから、後の方は適時攻撃を仕掛けてください」 拠点防衛を志願した有志たちが、誇らしげにのたまいます。よく見ると、その中にうちのメンツの顔が見え隠れしていました。おいおい大丈夫なのかぁ・・・・ 「では、党指導員長から最後の訓示をお願いします」 と、なぜか緊張した面持ちの隊長殿が、指導員長にマイクを渡します。 「ここから先は空射ちです。弾を抜いて置いてください。確認願います」 それは業務連絡だよぉ〜(苦笑) 総員ズッコケながら銃の確認を始めます。そんな事をしていると、何やらゾロゾロと動いている影が目に入ったのでした。
せつな脳裏に響きわたる警報音。 『見ちゃダメだ。見ちゃダメだ。見ちゃダメだ・・・・』 その心の声に呼応するかのように聞こえてくるマイクの声。 「えー、我々は見えません。共産軍の方々、聞こえてますか? 撃たないでください。繰り返します。我々は見えません。なので米連合軍の方たちは速やかに所定の位置に展開してください」 やっぱり心の声は正しかった(笑) こちらも聞こえるはずのない声に身構える中、徐々に緊張感のようなモノが高まっていくような感じがします。
そうしてしばしの静寂。見えないはずの米帝側のプレッシャーのようなものをひしひしと感じる中、最後の一瞬を待ち構えます――なんていったところで、そんなカッコいい雰囲気など微塵も無かったのですけれども、我々には(笑) 「アメリカ兵の諸君。大使館を奪還するぞっ。突撃開始!!」 響きわたる敵側の放送と同時に沸きあがる歓声。それと同時に突進してくる怒涛の軍勢。さすがに戦力比三倍近く違う現実。その迫力タルや物凄いものがあります。一瞬「ワンス&フォーエバー」のラストを思い出してしまったほどです。まさにこんな感じだったモンなぁ。
が、などと感心している場合ではありません。押し寄せる緑の波に、我々も果敢に反撃を試みます。今回は少々不安な空射ちという事もありました。いままでのようなエキサイトする展開とは違い、参加各員の腕が試されるんですから(苦笑) 「人民軍諸君、突撃だぁーっ! いくぞぉ!!」 開戦と同時に、隊長殿が真っ先に突っ込んでいきます。我々もその後に続いたのはいうまでもありません。結果はもちろん即返り討ち(笑)
あちこちで演じられるパフォーマンス、これはこれで面白いかも。よくわかりませんが。痛くないのは助かりますけどね(笑)
怒涛のごとく押し寄せる米帝傀儡軍。実際に人数比三倍あるんですから、もうほんとに人の波といった感じです。わらわらと湧き出しては、我が南越解放同盟勢力を蹂躙して突進していくのです。
そうしてあっという間に前線は突破されると、守るはずの人数が半減している大使館バラックを巡っての白兵戦へ、主要な舞台は変っていったのです。 そこでは激しい攻防戦が繰り広げられました。篭城して徹底抗戦を試みる同志たちに、情け容赦の無い攻撃が加えられます。そこに発動した秘密兵器も相まって、もう周りはシッチャカメッチャカ。漂う煙が臨場感を盛り上げたかと思うと、予想外に吹き上がる火柱に逃げ惑ったりと、さながらドタバタ喜劇のような調子なのでした(笑)
そんな、仕掛けた本人達もビックリという状況でも、押し寄せる米帝の勢いは止まりません。噴煙何するものと、大使館の壁を蹴破って強行突入です。
ここに南越解放同盟勢力は完全に遺滅して終了――と思ったそのときでした。勝利に酔う米帝どもをかき分け、一人の同志が大使館の中から走り出してきたのです。そして、いままさに掲げられようとしていた星条旗をむしり取ると、地面に叩きつけて踏みにじろうとしたのです。しかし、この英雄的な行為も、悪辣な米帝に囲まれた中では、無謀の一言でした。たちまちのうちに取り押さえられると、タコ殴りにされてしまったのです、合掌。 ―― 我々は君の勇気を忘れない。思い出す事は無いけれど ――(笑)
という事で、今回も見事に我が軍の全滅をもって終了となりました。
そうして閉会式となり、各種表彰ががおこなわれます。まあ、こっちにはまったくかすりもしないんですが。けっこういい賞品がもらえるので、ちょっと羨ましい感じです。時に今回は特選直輸入写真集というのがあって、これはマジの欲しかった(爆笑)
しかし、なぜか今回はうちの関係者がかかわってしまったのでした。それも自慢できない事で。 「北の最多戦死者の方――12回!? 凄いですね・・・・」 さすがに呆れてます。うちらではごく当たり前の事なんですが(笑) と、最後の最後で大ネタ炸裂でしたが、今回も楽しかったですよ。次回も楽しみです。 ☆☆ 今回の恥さらし ☆☆ そう、最後に表彰されたうちのメンバーです。戦死回数は、仲間内ではヒーロ的数字なので問題ないのですが、表彰後のインタビューが大問題。 「それでお名前は?」 そのこっぱずかしい名前を力いっぱい叫ぶんじゃないっ。少しは考えろって・・・・まあ、参加ユニット名をいわなかった事だけはほめてやるけどな(苦笑)
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