−− 序 前 −− |
今回もやってまいりましたこの季節。半年に一度のお楽しみ。当然、今回も我らが勢力を挙げて北側漢組を支援する手はずでありました。ただでさえ戦力比が芳しくない我が陣営です。案山子でもオランダ妻でもいないよりはいたほうがいいに決まっています。(オランダ妻ならさらに実用的・・・・苦笑)役に立たない露払いの賑やかし要員ではありますが、皆勤賞だけが自慢できる我々なのですから(自爆) 「仕事でダメ」 「待機でダメ」 「私悦でダメ」 そう、なぜか総員都合が付かず我がチームは玉砕の憂き目に合ってしまったのです。しかも、事もあろうか敵前逃亡者まで出る始末・・・・だったら、寂しいので私も――なんてことはいえなくなってしまった昨今。一人きりでも、意地で参加するしかないのです。何でかなぁ〜カメラ邪魔なんだよなぁ(遠い目) ま、楽しいから問題は無いんですけどね、それでも。 毎回、準備は前日に行っており、今回も多分に漏れる事はありませんでした。土曜日の夜に準備を始め、それ自体には何の問題もなかったのですが、やはり隠れ問題はあったのです。 「いつもあんまり撃たないから、多弾装とノーマル一本づつでいいや・・・・て、うそぉ!?」 何気なく多弾装マガジンを見たときです。何か様子が違うのに気が付きました。穴が開いてる? そうです、マガジンを本体に引っ掛ける部分の部品の固定ピンが無くなっていたのです。半年前にはあったのに・・・・これが無いと銃にきちんと固定できませんし、最悪脱落の危険すらあるんですから重要ですよ。 「やべぇ。これが使えないとマズイんだよなぁ。ノーマル何本あったっけ?」 動揺を抑えつつ確認すると、持っているのは三本ありました。計200発強。特に問題ない数です、私的には。がぁ、こちらも見事に壊滅状態。まともなのは1本だけで、残りの二本はの一本が同じピンなし状態。もう一本にいたっては引っ掛けの部品すら無いというていたらく。本当ですかぁ〜(涙) 「何かないか・・・・何か・・・・出てこぉ〜いっ!!」 慌ててそこら辺をひっくり返しますが、そうそううまい具合に代用品が見つかるわけがありません。出てくるのは電気コードや半田の鉛などなどなど。どれもこれも役に立つものではありません。針金、針金があればいいんです。が、それがないから困ってるんだってぇ〜 でてこいシャザーン(意味不明)って感じです。 「あっ!?」 それを手に取ります。名前は《竹串》バーベキュうなどに使うアレです。細くて硬いもの。それでいてピンの穴に突っ込める可能性が高い――意強度云々いってられる場合ではありません。取りあえず止める事が先決。しかし問題がひとつ。わかってはいた事ですが、ピンの穴よりも竹串の方がはるかに太いのです。とても反対側まで貫通なんて無理なのは明白。しかぁ〜し、相手はしょせん細い竹。問題は砂上の楼閣。先を突っ込むとムリヤリの力技で押し込んでいけるというのを経験で知っていましたから(苦笑) 「なんで? 前は入ったじゃん!?」 あぁ、そういえばあの時は同じ竹でも《竹ひご》を使ったんだっけ。いまさら思い出すなよなぁ・・・・自分(涙) ―― 二度あることは三度ある ―― 昔の人はよく言いました。やはりトラブルは終わってはいなかったのです。まだ一度なんですけど(笑) 出発一時間前に無事起き上がり、最終チェック。オトナの力水こと通称《オットー》その他食料を用意します。道具には問題なし。後は寝る前に思い出した参加申込書だけとなったのです。公式HPへアクセスしてプリンタを繋ぐと、さっそくプリント開始――できませんでした。いきなりの黒インク切れ。前々からその兆候はあったので予備の心配はありません。どこにしまったか忘れた予備インクを引きずり出して交換。再トライ――失敗でした。今度はカラーインクが無くなったとわめいています。なんでやねっ!! 無くなるんなら一度にこんかーい! 再度同じ操作を繰り返して無事成功。はいいのですが、時計を見るともう出発予定時間を過ぎ去っております。 「やばぁーっ、急がないとぉぉぉ」 慌てて両手に持ちきれないほどの荷物を抱えて、家を飛び出していったのでした。 当日は、天気がいいんだか悪いんだかよくわからない雲の多い空模様でした。が、ときおり日差しも顔を見せたりと、最悪な雨の心配だけはないようです。不思議と当日の天気だけには恵まれるんですよね、このイベントは(笑) 相変わらずわかりずらい道ですねぇ(笑)
しかしここで気が付きました。今回は何か今までとは違った様相を見せ始めていることに。凸凹ジャリジャリはいつもの通りですが、全くといっていいほどに湿り気が無かったのです。多少水溜りっぽいようなものは目に付くものの、これまでと比べればあって無いが如しです。通過した後には砂塵さえ舞っているという有様なのですから。前日までの経過である程度想像はついていましたが、ウソのようなその状態にフィールドの方も期待が持ててしまいましたよ。
と、気が付いてみれば、偶然にも隊長殿一行の真後ろに位置しているではありませんか。で、当然向こうさんはこちらに気が付くわけもなく、なにやらネタを繰り広げて楽しんでいた様子です。ゲームまでまだまだあるとはいえ、準備もせずにもうウォーミングアップ開始ですか、さすがです(爆笑)
そんな一行に時たま勝手に混ざりながら、こちらもゲームの準備開始です。今回は一人きりの参加なので、準備の楽な事楽な事。一通り着替えが終わった時点でさっさと受付を済ませてしまいます。出発前にいらぬ苦労をしてプリントした申込書に必要事項を書きなぐって提出です。
その申込書を見たスタッフさんが一言つぶやきました。 「ああ、あの・・・・」 そのため息とも何ともいえない口調はいったい――思わす心の中で大阪突っ込みをかまします。とはいえ、わからない事はありませんが・・・・ね(苦笑) とにもかくにもそんなこんなで無事に受付を済ませると、すぐ近くで開かれている闇市を冷やかします。毎度いろいろな品物が並んでいるのですが、いまひとつ興味を引かなかったんですよね。ま、貧乏だからってのもありますが(笑)
しかし、今回は違いました。やたらと気になる物がひしめいていたのです。だからといって全てに手を出していてはいくら予算があっても足りません。ここはぐっと我慢――そう思った矢先です。とある物が目に飛び込んできたのでした。 「あっ、これはっ!?」 思わず手にとってしまいました。
続く・・・・ |
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