−−  序  前  −−

 

世界的な大不況。仕事はもちろん、職さえ失う人が後を絶たないこの状況下、とてもこんな事をしている余裕などあるはずが無いのですが・・・・いいのでしょうか、こんな事してて(笑) しかし、いったい誰がこんな社会状況を予想できたのでしょうねぇ。
と、そこでハッと思いついたのは、やむにやまれぬ事情から引退していった、かの方の怨念なのではないかと
やっぱり口先では寂しそうな事をいいながら、心の中で安堵のため息をついていた事がばれていたのでは・・・・自分が参加できないならお前らもこられなくしてやると、いままでのモリヤの地を追い出したのかもしれません・・・・あなおそろしや前党指導委員長。さすが恐怖の大王ですよぉ。ここで予言の成就を狙いましたか(爆笑)

―― なんて事があるわけもなく、世間様の不況は不況とまったくおかまいなし。むしろ休みが取れてラッキーといった感覚ですか。事実、私はそうでした(笑)
前出とは関係無しに、今回からフィールドが佐原の有料フィールドへ配置転換されました。使用許可を取っていたとはいえ、さすがに一般の方の目が痛かったモリヤに比べたら、世間様から隔離されたこの空間は最高です。何やってもいいんだもん!・・・・多分ね。
しかし、そんな事よりも重要な問題が解決されたことの方が大切です。有料フィールドという事は、水周りの設備が(それなりには)整っているということです。中でも一番の問題だった『トイレ』があるのがグッジョブです。これで最大の障壁が取り払われました。そうです、長年の悲願だった前夜祭『ノムノムしま戦か?』に、何の心配もなく参加できるという事です。いままで何度参加しようと思いつつ、飲んだ後の下の心配で踏み切れなかった事か。その心配が無くなれば、もうこれはいくしかないでしょう。ええ、行きますとも、今回は!!

という事で、いつもの通り友人の家に前日集合・打合せ(別名宴会ともいう)となりました。ただ、今回この友人は直前まで参加するかどうかハッキリしなかったので、前夜祭参加へのための準備がうまくできなかったのでした。自走ではなくなってしまったのが大きかったですね・・・・まぁ、そんな事はどうでもいいんですが(笑)
で、打ち合わせという名の呑み会が始まり、日付けが変わり出発当日になったというのにもかかわらず、それはいつ果てるともなく続いていたのでした。記憶にあったのは、午前四時だから寝るという言葉だけでした。

そんなわけで、気が付いたら当日朝になっておりました。フィールドまでは概算で3時間程度ですから、午前中には出発しないといけません。半分酔い潰れている仲間をたたき起こすと目を擦りながらの出発です。
が、そこでちょっとした不安が脳裏を過ぎりました。それは明日の天気。予報を見る限り、前日の今日は何とか持つという事のようですが、本番の明日が少しばかり怪しいのです。事実、今朝の時点でも空模様はかなり怪しげでしたから。

「大丈夫かなぁ。一応雨は明日の夕方かららしいけど」
「平気じゃない。今までも降った事なかったし」

確かに。今までも怪しい天候に見舞われた事は度々ありましたが、コンディションはともかくどうにか無事にくぐり向けてきたのです。前日までは天気が悪くてもどうにかなる――そんな妙な神通力に頼るしかないでしょうね、今回も。
ま、悩んでもどうにもらちがあかない事なので、一路フィールドへと向かいます。が、さすがに東京湾の海っぺりから向かうのは大変でした。途中の交通渋滞などはほとんど無かったのですが、買物するのに一苦労。近隣唯一の街・成田を過ぎてしまうと、もう後が無いのです。何となくわかってはいたんですが、どうにかなるだろうと思ったのが甘かった。それらしい店なんかありゃしない。

「やばいよ、スーパーはおろかコンビにすら見つからないって」

妙に交通量のある国道ですから、進行方向反対の店に入るのは気が進まないのです。出るのが大変ですからね。
しかし、そうとばかりもいってはいられないかなと思った瞬間、奇跡的に小さいですがスーパーを見つけたのでした。地獄に仏というのはこんな感じなんでしょうね。
という事で、どうにか無事に買物を済ませる事ができ、多少のよくわからない心残りを感じながらも、最終目的地へと向かってラストスパートです。

がぁ、ここでまた問題が発覚。目印の変電所まではたどり着けまし。しかし、その先のフィールドの入口がわからない。似たような景色が広がるばかりで、どこへ行ったらよいものやら・・・・もうちょっと目立つ看板なんかがあると思ったんですが、まったく無い。あっても目につかないのです。
と、途方にくれかけたそのときです。遠くの道向こうから勢いよく現れた影がありました。

「なんだぁ〜?」

不思議に思っていると、影は瞬く間に近づいてきました。そして、その姿を確認したときには、思わず涙がチョチョ切れる思いでした。現れたのは、銃架を積んだ軍用タイプの四輪駆動車だったのです。

「お仲間はっけーん!!」

もう一寸も疑う余地無いままに、ストーカー決定です。おかげで無事にたどり着く事ができました。ありがとう、誰だか知らない人達(笑)

     
  ●フィールド 入口

白いのが看板。もうわからないの一言(笑)

     

会場に着いてみると、もういるわいるわ。思った以上の人出で、参加者のほとんどが来てしまっているのではないかと思ったほどです。いままでの現状を知らないのでなんですが、会場が変わっただけでこれほど違いが出るもんなんですね。まぁ、私自身もそんな一人なんですけどね(苦笑)

     
  ●駐車場 受付

まったりしてます。

     
     
  ●駐車場 そのいち

身かって奥側。けっこう広いです。なぜかテントまで(笑)

     
     
  ●駐車場 そのに

入口側。時間が早かったので、まだまだ余裕でした。

     

なにしろ駐車スペースのすぐ脇に巨大なテントがいくつもたっているんですから。なんだか違う場所に来たような感じでした。よくよく見てみるとキャンプできるスペースもあったりして、ちょっとしたアウトドア気分で参加できるんですね。次回。からはテントの用意が必要だな。今回は無いんだけど。

     
  ●米軍テント

かなり本格的。しかもでかい(笑)

     
     
  ●軍用犬 登場

米帝側の新兵器。これで我々を追い詰める算段か?
しかし、とても人懐っこいので不発だったとか(笑)

     
     
  ●宿泊ベース

これだけなら、ただのキャンプ場にしか見えません。
次はテント持ってくるぞ。そして宴会だ!! 自爆するけどな(爆笑)

     

ま、人様の装備を羨ましがっていても仕方がないので、こちらはこちらで準備開始です。
準備といったところで、着替えるくらいしかやるこた無いんですが・・・・(苦笑) 車をテント代わりの行動です。当然、今日は車中泊。うーん、なんか寂しい・・・・
着替えを終えるとさっそく受付を済ませます。今回は先遣隊が二人。後発が二人という変則なので、大丈夫なのかちと不安。

「大丈夫ですよ。前日受付の方は印を付けとくので、明日またボッタくる事は無いです。クラブハノイじゃないんですから(爆笑)」

そっちはボッタくるんかい、やっぱり(笑) しかし、この言葉にも見事にトラップが仕掛けられていた事に、このときは気づきませんでした。気づかなかったといえば、今回の受付の案内がうまくされていなかったので、どうしたらいいかよくわからなかったという事は、合わせ技でナイショです(笑)
で、今回めんどくさかったんで、本名ではなくてハンドルネームで申請してしまいました。どうせ正体バレてるからいいやと。案の定、申込書を見た主催者様がニヤニヤと笑いながらのたまわれました。

「ああ、前夜祭から参加するなんて、大変ですねぇ・・・・」
お、お手柔らかにお願いします・・・・

ホント、それはわかってます。いいんです、楽しければ。後の事は『考えません、書くまでは(苦笑)』

     
  ●本部あーんど呑屋さん

ここがすべての狂乱の震源。
夜にはえらい目に合いました。客じゃなかったけど(笑)

     

ひとしきりやっとく事を終わらせると、その足でさっそく出店の物色開始です。いままでは当日参加だったので、あまり見てまわる余裕が無かったのですが、今回はたっぷりと時間がありますから。その分予算はありませんけど――ま、これはいつもの事ですが(笑)

     
  ●闇市(の一部)

今回も素敵に怪しい商品満載でした。

     
     
  ●ベトナム料理店

ここが噂の『生はるまき』の店。
準備にかなりてこずってました。

     

今回はメジャーどころの東京ファントムさんが来るというので楽しみにしていたんですが、なんだか都合が付かなくなってしまったそうで。ちょっと残念。
しかし、その分いつもの所の品揃えが頑張っていましたので、観ているだけでも楽しかったです。と思っていたら、そこに投売りのレーションを発見。友人と二人共謀の末、残り全品買い取りました。
自衛隊の物と同品質との事でしたので、正直あまり期待してはいなかったのですが、試しに食べてみたところ、味の方はけっこういけました。このまま今回の兵糧にしてもいいかなと思ったほどです。あくまでも思っただけですよ、はい。だって、もう別の物買っちゃってましたからぁ(笑)

     
  ●闇市に群がるハイエナたち(笑)

今回は、我々も面白い物を買わせていただきました。
やっぱり一番の敵は『軍事予算』でしたね(笑)

     
     
  ●ステージトレーラー

なにやら打ち合わせのよう。チラリとお姿が。

しかし、パル○ノンプロだはないんで、中にいるのはかわいいアイドルじゃありません。ある意味アイドルではありますが・・・・(苦笑)

     

その頃にはもう辺りもだいぶ暗くなり、そろそろ時間かなと思ったときでした。アナウンスを兼ねて、非常に見覚えのある姿が駐車スペースを回ってきました。にこやかに色っぽいかもしれないシースルー姿は、正直にいうとあまりお近づきにはなりたくないかなぁ〜という気もする、アオザイブラザーズの片割れさんでした。

「そろそろ前夜祭始まるんで、しっかりデキあがってきてくださいね。もちろんクラブハノイで飲んでもらってネ」
「でも、高そうだしなぁ・・・・」
「大丈夫。心配しないで」

なにやら意味ありげに笑いました

「安心して。うちは 明朗会計のぼったくりだから〜〜〜
「だからだってば・・・・」

苦笑を浮かべ、立ち去るその姿を見送ったのでした。と、そのときです。

ポツ・・・・

何かがホホに当たりました。気持ち冷たいような・・・・嫌な予感が・・・・あぁ!? まさに予感的中でした。今日は降るはずのなかった雨粒だったのです。とはいえ、この程度なら問題ないだろうと思っていると、そんな期待はすぐさま裏切られ、次第に激しさを増してきたのでありました。
露天を構えていた人達は大騒ぎです。慌ててシートなどを被せると、後はそのままノホホンとしていました・・・・あれ、いいのかなそれで? しかし、そんな事を気にしている人の姿はありません。もうこの状態から雰囲気に浸っていたのでしょう。
事実、私等もまったく気にしてなかったんですけどね、今日のところは・・・・肝心なのは明日だから。

でも、アメは嫌なんだよぉ〜 いろんな意味で(笑)

「はい、それでは間もなく前夜祭を始めます皆さん集まってください」

と、そんな連中の気を逸らすかのように、スピーカーから召集の声が響き、ついに前夜祭の始まりの時間となったのでした。

 

続く・・・・

 

 

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