−−  終  前  −−

 

相変わらずなダメダメモード全開で帰陣してみると、やはり次の指令が待ちかまえてやがりました。

「敵が侵攻してくるという情報が入った。これを待ち伏せ攻撃する」
「今度は大丈夫なんでしょうね?」
「情報を信じる者は救われる」
「・・・・」

なんだかもういってる事がおかしいし(笑) だいたい、今までまともだった例が無いのでは・・・・なんて事はいってはいけませんね、やっぱり(苦笑)

「よし、諸君。準備ができたのなら出発だ」

もうどうにでもなれという厭戦気分にも似た雰囲気が支配する中、懸命に状況を立て直そうとする隊長殿でありましたが、やはりそれは少し難しかったようでありました。まぁ、本人も少なからず懐疑的であったのですから無理もない事なのでしたけれど(苦笑)

ともかく、各自の思惑はほっといて、我々は作戦予定地まで迅速に移動を開始したのです。今回は、幸いにも途中で敵に遭遇する事も無く到達する事ができたのでした。

     
  ●移動中

目的地までは無事着きましたが・・・・

     

「この辺りで待ち伏せる。各自、見つからないように身を潜めるように」

両側を細かい竹(笹)薮に覆われた一本道です。多少木々なども生えているものの、隠れるには心もとない状況だったのです。

『見つからないようにったって、これじゃ無理があるんじゃないでしょうか?』

なんて思うだけで口にはできないんですけどね(苦笑) 指示の出るまま、各員、創意工夫をして必死に隠れ場所を模索していたのです。当然のようによさそうな場所は少なくて、ここはと思える場所では、静かに壮絶な内ゲバが行われたりしていたのはナイショです。

     
  ●ブッシュに隠れて

何とか隠れても、外から見たら丸見えだったとか違うとか(笑)

     

そんなまさに連合赤軍のような事を繰り広げながらも、総員どうにか落ち着いたそのときでした。

作戦変更!! このまま敵陣地まで侵出、攻撃をしかける。総員前進!!

隊長殿の叫び声が響いたのです。やっぱり、そうなるんですかぁ〜(笑) 
せっかく苦労して確保した隠れ場所を放棄すると、人民正規軍および解放戦線同志は慌てて飛び出して行ったのでありました。

     
  ●再突撃

隠れ場所を出て、またもや突入です。

     

一番最初に攻めた陣地を、今度は反対側から攻撃です。こちらはすぐ近くまでブッシュが広がっていたので、近づきやすいといえばいえたのですが、逆に取り付くまで敵の目の前を何もない所を横切る必要があったのです。当然、そこは米帝の機関銃の射線の真っ只中でありました・・・・
しかし、そんな事に怯む我々ではありません。一人また一人とブッシュに取り付いては、ジワジワと肉薄して行ったのです。

     
  ●接敵

死のロードを無事横切って到着。
しかし、ここから動くのが一苦労。

     

敵の攻撃は鮮烈を極めました。自軍陣地なので補給の心配も無く、少しでも怪しいと思った場所に情け容赦無く弾を撃ち込んできたのです。

     
  ●大活躍

激しい消耗戦に、衛生兵大活躍です。

     

反対にこちらは弾薬不足。合わせて反撃していたのでは瞬く間に干上がってしまいます。実力攻撃は控えめに、得意のプロパガンダ攻撃を繰り広げたのでした。

     
  ●心理作戦

名物プロパガンダ攻撃。これを聞かないと何か寂しいのはナゼ? (^^:
(写真と説明は関係ありません 笑)

     

「アメリカ軍の諸君、君たちは完全に包囲されている、武器を捨てて出てきなさい」
「国では恋人やお母さんが泣いているぞ」
「ギブ ミー ハーマン」

あれ、なぜに最後の単語だけドイツ語? しかし、相手も負けてはいませんでした。

うるせー、オレは連邦だ。ジオン、しかもネオは知らん!!

だから女首領の事じゃないんだってば・・・・(苦笑)
そんな意味不明なやり取りを繰り返しながらも、一進一退の攻防を繰り広げていたのでした。一方的に撃たれていただけという話もありますが・・・・(苦笑)

しかし、一番の敵は米帝どもではなくて、障害物であるブッシュだったのでした。何かと行動のジャマになるうえに気を抜くと凶器と変わる木々が、相手の弾よりも何倍も脅威だったからです。怪我に注意を払いながらの行動は、それはもう本当に面倒くさいものでした。が、そこは漢の根性で何とか乗り越えることができていました。あちこち体が痛かったけど(笑)

     
  ●果敢に反撃

でも、敵100発に対してこちらは10発が限度。
もうほとんど挑発行為でしかなかったりして・・・・(涙)

     

それよりも切実な問題が我々を静かに襲いかかっていたのでした。末期の旧日本軍よろしく現場での補給の途絶えている我々には、持久戦に持ち堪えられるだけの体力はなかったのです。ビリジンになって全滅するよりは、余力のあるうちの転進の方がいいという事で、威嚇行為を続けながらどうにかその場所を脱出して自軍陣地へと向かったのです。まさに敗残兵(爆笑)

しかし、無事に脱出はできたものの、なぜか陣地へとたどり着くことはできなかったのです。なぜなら、そこには陣地を守っていた解放戦線同志と激しい撃ち合いを繰り広げていた米帝の特殊部隊がいたからでした。その人間弾薬庫ともいえる強大な物量の前に、同志解放戦線も善戦をしていたのです。なまじ頑張るもんだからそのまま難民状態と化して帰るに帰れず、反れた弾の巻き添えになりながら戦況を見守る事しかできなかったのでした。こういうときだけは頑張るな同志。オレらは早く帰りたいんだ、何とかしてくれよぉ(笑)

敵に対して粘る相手に文句をいうのは、さすがに人としてどうでしょうという気もしますが・・・・ そこはそれ、それが我々なんですね(爆笑)

その後、敵さんのお情けの元無事に戻る事ができたというのはナイショです(笑)

 

続く・・・・

 

 

終 後

 

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