−− 序 前 −− |
秋の日の/ヴィオロンの/ためいきの/身にしみて/ひたぶるに/うら悲し ベルレーヌ「秋の歌 第二章」 ―― ヤツラは来た。まるで狙い済ましたかのように ―― 近年まれに見る大型で勢力の強い台風18号。太平洋上を素通りするか、チョ●どもにカミカゼをお見舞いすればいいものを、なぜか日本本土を直撃となりました。まるでオリンピックかコロネットかというような上陸作戦です(笑) そんな事で、当日の天候には心配無いはず――だったのですが、なぜか雨がぱらついておりました。空は晴れているのにもかかわらず。まさに狐の嫁入りというヤツですか。本当にいろんな意味で『水分』には縁のあるイベントですねぇ(笑) などと考えながら、買物などをしながら国道51号を一直線に進んでいくと、途中で見事なまでの渋滞にぶつかってしまったのでした。ほんの数十メートル進むのに30分以上かかる始末。その物凄さといったら、連休中の行楽地へ通じる高速道路かと見まごう程です。 その後はもうすいすい。渋滞に捕まった時点での遅れを充分に取り戻す事ができました。ただ、フィールドへの入口が、どこから入ったらいいのかうろ覚えだったのが心配だったんですが・・・・(苦笑) まぁ、なんとか無事にたどり着いて、駐車場の受付のときでした。ちょっとばかり驚いた事が待っていたのです。今回はこの場で参加受付もしてしまうとの事。事前連絡が無かったので少々戸惑ってしまいましたが、これはいい方法だと思います。後からではつい忘れてしまうという事態も考えられますからね。参加する側からすれば、手間が省けて嬉しいというのが本音かもしれません(笑)
そこで参加費を支払うと、いよいよ駐車場に進入です。一見して不慣れだとわかるスッタフさんの誘導で車を止めると、後続のメンバーの到着を待ちます。とはいえ、こちらが着いたのが14時過ぎ。連中の到着予定は16時前後という話・・・・2時間近くの待ちぼうけです。あぁ、どうしろっていうんだよぉ〜 という事で、軽く一杯ひっかけながら待つ事にいたしました。ここで少しでも寝て置けばよかったのですが、今回も大丈夫だろうとタカをくくってしまったのが後々の失敗の第一歩でした。ま、先の事なんてわかりませんから、これはこれで仕方のない事でしょう。うん、そう決めた(笑) やる事もないので、開会式のステージになる辺りの準備をながめていると、今回はかなり本格的にVTRを回すらしく、ごつい三脚の用意がされていました。が、やはりあまり慣れていないという様子で、あーでもないこーでもないと騒ぎながらの作業です。なんだかいいですねぇ、いかにも素人っぽくて(笑)
その脇では、いつもの闇市にも似た露天群が、出店の準備をしていました。何気にすごい物があったりするんで、油断できないんですよね。が、ここで大事な事に気がつきました。 「今日、金持ってくるの忘れた・・・・」 参加費&食事代しか財布の中に入っていなかった事を思い出したのです。あぁ、失敗したぁ〜といって嘆いたところで後の祭り。だいたい銀行自体に入ってないんだから、実際どうにかなる物でもないんだけどさ(苦笑)
と、なおもながめていると、今回のある意味目玉の兵員輸送用のトラックの母体となる車体が目につきました。コイツをぶちのめすのが楽しみなんですよね。できるかどうかわかりませんけど。 この屈辱、ハ・ラ・サ・デ・オ・ク・ベ・キ・カ・・・・・ なんて考えたりしたものの、願いが間もなく現実のものとなるなどど、そのときは思うべくもありませんでした――
とか、うろうろするネタもいいかげんに底をつき、待つ事にもいいかげん飽きかけていた頃、やっと待っていた連中が現れました。途中の道路が奇妙な渋滞をみせていたので、そのせいかとも思ったのですが、聞けば思いもしない方向からやってきたとの事。それも道に迷いながら・・・・遅くなるはずです。とはいっても、時間的に問題があるわけではないので、なんら問題ではなかったんですが。
そうして荷物を降ろすのもそこそこに、夜の宴会&明日の食料買出しへと旅立ったのでした。 このフィールドの近くには、幸いな事に中規模なスーパーがありますので、多少の買出しならば何の苦労もいりません。先代の守屋に比べたらもう極楽です。(まぁ、あちらも手前にはいろいろと店はあったんですが・・・・ 笑) 「この店の惣菜は何を食ってもうまいに違いなぁ〜いっ!!」 私を含めたバカ二人が、店名を見るなり大騒ぎです。理由はわかる人だけわかってください(苦笑)
そうして最終的な買出しを済ませると、いよいよ本格的に宴会の準備開始となりました。 「かんぱーい」 明日の装備など荷物はその辺にほっぽり出して、炭に火を入れて準備万端。焼肉をはじめ乾杯をしたそのときでした。某映画の高倉健かと間違わんばかりの、拡声器による放送が流れたのです。 「間もなく開会式を始めますから、参加者のみなさんは集まってください」 ああ無情・・・・(苦笑) 続く・・・・ |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||