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賑々しい前夜祭イベントが終わりを告げると、ついに本命の裏イベント、狂乱の宴へ突入です。明日は一日走り回るというのにもかかわらず、寝る間を惜しんで繰り広げる痴態の数々。それはもう、忘れようにも思い出せないインパクトですからねぇ(笑)

会場から自分の陣地へと引き上げてくると、とりあえずビールを掴んでそのままとんぼ返り。宴の場所、通称『暴力屋台(仮)』へと向かいいます。ちなみに、この命名したのは私ではありませんからね。一部の方は誤解されているようなので、個人的な名誉のためあえていわせていただきます。あくまでも無断借用なんですよぉ〜(笑)

そんな事はほっといて、屋台へとたどり着いてみると、すでにたくさんの人であふれておりました。何となく見覚えのある顔ばかりだったというのはナイショですが・・・・(苦笑)
その一角に席を確保すると、そ知らぬ顔をして仲間入りです。周りも出来上がっている者ばかりなので、すでにもうカオス状態。とても営業中の一般のお店という感じではなく、どちらかというとドヤ街の寄合所といった面持ちでした。囲っている輩の服装が服装なので、よりいっそう際立って感じられましたね。ま、いつもの事ですが(笑)

     
  ●暴力屋台

――なんていってますが、とっても居心地がいい場所ですよ。
ママの機嫌さえ損なわなければね(笑)

     

雑談に耳を傾けていると、驚きの事実が発覚。なんと、ここのママさんがフィギュア製作に関わっているというのです。

えっ萌えフィギュア!?

あまりのギャップ(失礼)に思わず一瞬驚いてしまいましたが、詳しく聞いたところそっちではなくて、筋肉ムキムキな『漢』の方だという事でした。

うん、激しく納得!!(笑)

で、だんなさんの方は、やはり男。フィギュアに限らず萌え関係の方が好みだそうです。おぉ、同志!!

なんてことを話していたときでした。いきなり、隣にいた方が何かを振り払うかのような仕草を見せたのです。何事かと思っていると、

「何かが飛んできたから、思わず撃ち落したんだけど・・・・」

落す視線を追いかけてみると、一杯のカクテルに向けられておりました。で、それを手にとってみると――なにやら黒いものが沈んでいるではないですか!?

『ゴキブリ!?』

こういう場合の定番が頭をよぎりましたが、さすがに違っておりました。

「なんだろ、これ・・・・オケラぁっ!?」

そう、あの土を掘り進む虫さんだったのです。生意気にも飛ぶんですよね、こいつ。が、いま問題なのはそこではなくて、カクテルの行く末の方でした。

「どうする?」
「マムシ酒とかあるくらいだから、いいんじゃね。オケラエキスで穴掘るのうまくなるかもよ」
「じゃぁ、ベトコンム向きだな」
「・・・・」

あらら、なんだか雲行きが怪しくなってきたので、その場を逃げ出そうとしたときです。なにやら賑やかな一団がふらりと出現したのでした。正体はというと、ニコニコと上機嫌な、このフィールドのオーナー様でありました。

     
  ●フィールドオーナー&お仲間

気さくなエロおやじ様でありました(失礼)

     

郎党を引き連れて現れるなり、話を始めたのが――

エロ話。

何があってもエロ話。

絶対シメにはエロ話――

というように、どんなネタで話をしていても、行き着く先はすべてエロ話という素晴しさ(笑) 散々ネタを繰り広げて満足したのか、しばらくすると再び旅立っていったのでありました。正確には、時間も時間なので寝るために戻っていたようですけど(笑)

しかし、こちらの時間はブリキの太鼓。宴会の勢いは留まるところを知りません。
持ってきたワインを出しながら、近くにいたグンソウ(仮)さんと世間話を始めたときです。腕にMPの腕章を付けていて、前夜祭のステージで警備をしていた方のようです。見た目はすごく真面目に見えたのですが――

実は、マコリンが好きなんですよ
「まこりん!?(目が点・・・・)」

酔った勢いなのでしょうが、まったく予想もしない言葉が返ってきたのです。詳しく話を聞いていくと、かなりな萌えマニアだという事がわかりました。魔法少女アニメに始まり、萌えゲー、ニコニコ動画など留まるところをしらず、話が合うこと合うこと。たまりません(苦笑) 
今日、一緒に来ている相棒も、この手のかなりな重傷者なので、この場にいたらきっと大騒ぎだった事でしょうに、残念(笑)

     
  ●萌え好き同志

マスターさん<右>とグンソウ(仮)さん<左>です。
まさか萌え話で盛り上がるとは思いませんでした(笑)

     

そんなときです。不意に強烈な爆発音が響きわたりました。爆竹です。『もしや』と思って音の方を見てみると、やはり犯人はアノ人でありました。楽しそうにニヤケ笑いを浮かべたMrキャンディーさんです。
時間は、もう日付けも変わっているはずですが・・・・いっつもやりたい放題ですね、この人は(苦笑)

うるさいよ、おまえら!!

そんな周りに一般家屋がないことをいいことにバカ騒ぎを続けていると、次に現れたのは総大将GOD氏でありました。いつも通りの注意をかねた見回りです。
がそこはやはり好き者。注意のはずが気がつけばしっかりと仲間入り(笑) ここでも繰り広げられるエロトーク。毎度の事です(笑)

     
  ●フルメンバー集結(笑)

GOD氏の登場でメンバーコンプリートです(笑)

     

ついでに、差し入れだという日本酒も持ち込まれました。なんか危ない予感がするんだけどなぁ・・・・

「一緒に祝詞みたいなのが付いてきたんだけど、なんて書いてあるか読めないんだよ」

見せてもらいましたが、日本語だという以外まったくわかりません。まるで戦国時代の状のようでしたので(苦笑)
しかし、そんな事はその場の輩には関係あるわけもなく、ありがたくいただくのみでありました。

しばらくは、うるさくも落ち着いた状況だったのですが、やはりそのままでは終わりません。いきなり叫び声がコダマしたのです。

エントリープラグ注入!

声の主、これまたキッチリと予想通りMrキャンディー氏でありました。叫ぶと同時に、近くにいた人を捕まえると、

「1から9までのうち、好きな数字をいえ」

と、有無をいわさず迫ったのです。
そんな上体を押さえつけての無理強いに、さすがに答えないわけには行きません。しかし、ここに重大なワナが仕組まれていたという事には、このとき誰も知りませんでした。

「ろ・・・・ろく」

驚いた表情の被害者は、深く考える事もなく答えます。誰だってそうでしょう。しかし、それが悲劇の始まりでした。

「ロクだな? よぉ〜し、6秒エントリープラグを注入する。上を向いて口開けー!!

というが早いか、ムリヤリ上を向かせた相手の口めがけて、一升瓶の日本酒を注ぎ込み始めたのです。

「いーち、にーい――」

カウントをしながら楽しそうに注ぎ込みます。が、注がれている方はたまりません。元々その気がないのですから、飲み込むタイミングが合うわけがないのです。すぐに口からあふれ出して、着ている物をベタベタにしてしまったのです。あぁ、かわいそぉ〜(苦笑)

だからといってそれで終わるわけもなく、味をしめたMrキャンディー氏は、何も知らずにやってきた相手を捕まえては、幾度となく同じ所業を繰り返しては大笑いをしていたのでした。ほんと、ここの酔っ払いってたち悪いよね(笑)

ちなみに、途中から私が一升瓶を持っていたというのは、最高機密的にナイショです(自爆)

そうしていると、いつしか隅っこの方でGOD氏とグンソウ(仮)氏の『オトナの人生談義』が始まっていたのでした。これが始まるとお開きだという不文律がなぜか存在するようで、

「じゃぁ、ラーメンでも食べますか?」

飲んだ後の締めはこれといわんばかりの定番に、思いがけずお誘いを受けてしまったのでした。もちろん異論などあるはずもありませんから、喜んでお誘いをお受けしたのでありました――
が、案内されたテーブルまでいったのは覚えているのですが、それから先の記憶がありません。聞いてみたところ、そこで眠り込んでしまったという事でした。いやぁ、いいかげん酔っ払っていたとはいえ、大変失礼いたしました。

しかし、次の朝目覚めてみると、なぜか自分の車の中にいたのには驚きました。当然、その間の事は何も覚えていませんから・・・・(苦笑)

それはともかく、こうして何とか無事にイベント当日を迎える事ができたのでありました。

 

続く・・・・

 

 

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