−− 序 前 −− |
前日は晴れのち曇り。当日は曇りのち雨―― まいど当てにならない天気予報ならぬ予想とはいえ、さすがに何かと雨ばかり降っている現実をかんがみれば、あながち間違いじゃないような気もしてくるというもの。しかし、前日に台風が強襲をかけようともびくともしない悪運の強さはすでに実証済み。はたして今回はいかに――ジンクスはまだ続くのか―― なんて事は頭の隅っこにも残っているわけも無く、寝る間も惜しんで酔っ払っていたばか者は、まったく用意をしていなかったことに前夜祭当日に気づいたのでした(苦笑) 「あっ、買物・・・・」 そうです、ゲームの準備は問題ない(たぶん)のですが、前夜祭その他で必須な宴会(食事)用備品の買い足しがあったのです。これを忘れたら、敵である米帝兵に対して「ギブミーチョコレート」といって、まとわりつかなければならなくなるのですから。まぁ、それはそれで日本人としては正しい行為なのかもしれませんが・・・・(苦笑) 幸いな事に道中は特に渋滞もなく進む事ができ、前夜祭が始まるほんの直前に到着する事ができました。あぁ、よかった・・・・ 『あれ? もしかして・・・・』 東京の<わ>ナンバーの車――何やら心当たりがあります。まさかとは思いましたが、ガラス越しに見えるシルエットも、そんな思いに根拠の無い確信を抱かせます。 よし、相手は止まった。その隣につけて脅かしてやる―― すでに確証の無い確信となっていた行為にワクワクしていたそのときです。不意にスタッフの指示がとんできました。 「ああ、こっちに駐車してください」 その一言で目論みは失敗。目的のレンタカー遙か手前に誘導されてしまったのです。二台続けて行けば、そのまま案内してくれると思うじゃいいですか。これは一本取られました(苦笑) 聞かれて、確かに連れではないと答えました。だからって律儀に別ける事ないじゃんかよぉ〜(苦笑)
とはいえこればかりは仕方のない事。悔しがっていてもどうにもならないので、この思いは明日のゲームで敵にぶつける事と自己納得をかまし、指示された所に車を止めると、慌てて着替えを始めたのでした。 そんなときでした。何やら隣から不穏なオーラが漂ってきたのです。 「?」 何気なくそちらを確認してみると――いました。何かがゴソゴソと米帝のMPに着替えているではありませんか。その姿、非常に見覚えがありました。 「なぜここにいる?(苦笑)」 怪しいオーラの主は、非常に特徴のある笑い声を上げるGW氏でありました。この手のイベントでは必ず顔を合わせる方です。ほんと、いったい何をしてるんだか・・・・(笑) しかし、普段は一般歩兵の姿で参加しているはずなのにどうして? 「なんか知らないんだけど、人が足らないからMPやってって頼まれちゃってさ」 へ? そうなの? 確かに、今回の参加者は今までに無い少なさです。なにせ、我こそ正義と主張する中○のような米帝傀儡連合軍と、勝てば官軍だけれど賊軍という越南解放統一同盟軍の比率が、くしくもほぼイーブンという状況なのですから。コアな漢にしか人気のない北側共産陣営の人数が増えるのはありえない(苦笑)ので、いかに少ないかがわかるでしょう。 「それじゃ、開会式の後にまた」 と、着替えを終えたGW氏は、ニヤニヤと意味ありげな笑みを残して立ち去っていったのでありました。 開会式の後――ある意味それがメインだといっても過言ではない狂乱の漢祭の時間です。もちろん私もそこが一番の目的だったりするのはナイショですが(笑) なんて事をやっているうちにも、元々少ない時間が瞬く間に過ぎ去り、開会式の案内のGOD氏の声が響き渡ったのです。 「おらぁ、開会式始めっから酒と椅子もって集まれやぁ〜 テントにこもって(ピー)してんじゃねーぞぉ」 うっわぁ〜 いくら気心知れたメンツが多いからって・・・・いってない、いってない(笑) ともかく、天候と同じように行く先不安なイベントの幕がついに上がったのでありました。 続く・・・・ |
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