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出撃前のお祈りも無事に終えると、陣地へと移動です。いつもの林の中に集合して作戦会議です。
その移動する足取りも、気のせいか明るいものがありました。なぜなら、今回はなんと、我が北側陣営の恐怖の大王『党指導員』殿の姿が無かったからでした。おかげで雰囲気が軽い事軽い事(笑) 「あれ、そういえばバフン部隊は?」 そんな軽い雰囲気からか、各部隊長を集めての打ち合わせのとき、とんでもない事態が発覚いたしました。なんと開始前から解放軍の一部隊が行方不明になってしまったのです。地図を渡してあったのにもかかわらず――初っ端からこんな事で、この先大丈夫なんでしょうか・・・・ま、それが我が共産軍なんですけど(苦笑) ともかく、いない相手を待っていてもしょうがないという事で、今いるメンバーで作戦開始です。 「突撃のときは『ゴーガン』といいます」 怪しい発音のベトナム人と、聞き慣れない言葉の日本人のやり取りですから、本当にそうなのか甚だ怪しいのでありますが。
しかし、中には確信犯で間違っている人もおりました。 「こーがん、こーがん(笑)」 漢字で書けてしまう、ソノ手の単語を連発していたのでありました。そう、いうまでも無いあの人です(笑) そのうち濁点の位置が前の方にずれていったりもしていたようですが、まぁそれはほっておきましょう。メンドクサイから(^^; 「とりあえず、作戦開始だ。行こう。ゴーガン!!」 要として行方が知れないバフン部隊は置いといて、ここにいる三部隊で行動開始となりました。
その後、無事バフン部隊と連絡が付いたのですが、その理由を聞いてまた脱力。マイクの解像度がよくないことに加えて、隊長殿の発音が今ひとつだったということで、集合地点の『S』を『F』と間違えていたというものでした。あと、バフン部隊が地図を上手く読めなかったということもあったようです。大丈夫なのか・・・・(苦笑) などと心配したのはほんの一瞬。すぐさま目的地へと向かったのでした。 もはや歩きなれた道とはいえ、さすがに一年もたってしまうと、それなりにわけわからなくなってしまうもの。あってるんだかどうなんだか自信のないままに進んでいきます。とはいえ、ノリと勢いだけは天下ゴメンな連中ですから、鼻歌交じりに進んで行きました(笑) そうしてカルビ村へと続く別れ道にさしかかったときです。不意に隊長殿の手が上がりました。すぐさま近くに身を潜める一同。接敵したようです。 「まだ相手は気づいていないようだ。いいか、一気に行くぞ!!」 いま一度同志たちの確認を取ると、かけ声とともに一気呵成にとび出して行ったのでありました。もちろんその他大勢も一緒です。 「 ウラァ〜〜〜 」 何か違うような気もいたしますが、そこはやっぱり共産軍。本場じこみのエリートという事で(何がだ?苦笑)ノープロブレム。だいたい、さっき習ったばかりのかけ声はなんだったんだろう・・・・(^^: しかし、そんな北の事情など知るわけもない米帝軍は、二重の意味で虚を突かれ総崩れとなってしまったのでした。力任せに攻め込む我が陣営の前に、まったくなすすべもないままに撃ち倒されてしまったのです。ゾロゾロと帰っていく姿を見送るこの快感。あぁ〜たまりません(笑)
そのまま調子に乗って作戦を続行。カルビ村を陥落させたのでした。
そのままキャンプ・サボイ攻撃に向かう――はずでしたが、状況が変わりました。現状保持という指令をうけ、周囲警戒を始めて間もなくの事。 「敵の特殊部隊が接近中。反撃、殲滅しろ」 作戦本部から入電です。接近中といったって、いったいどこからくるのかがわからない。いっつもおかしな所から現れるんだからね。ま、そんときゃそんときという事で。警戒を続けていたときでした。
「後に敵! シールズゥ!!」 やはり思ったとおり、背後の草薮の中から現れました。姿を見つけたというよりも、撃ち込まれて初めて気がつくというところがアレなんですが・・・・(苦笑) トホホ。今度はこちらが送られる番。まぁ、いつもの事なんですけどねぇ・・・・
あ〜 陣地遠いなぁ・・・・(苦笑) 続く・・・・ |
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