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今回もものの見事にやられキャラを演じた我々ですが、そこはそれいつもの役割分担という事でお咎めはなし(笑) しかし、過酷な扱いなのは変わりません。
「敵陣正面で同志解放軍の部隊が苦戦しています。正規軍部隊はすぐさま援助交際――もとい、援助攻撃をしてください」 と、準備もそこそこに、追い立てられるように陣地から放り出されてしまったのでした。これってやっぱりオシオキって事なんでしょうか(苦笑) 「援助っていってもなぁ・・・・」 目論見としては、攻撃中の米帝傀儡軍の背後に回りこんで、あわよくば挟み撃ちの一網打尽にしちゃおうか作戦という事なのですが、そんなの無理だっていままでの経験でわかっているでしょうに(笑) 「まぁ、しかたない。行くだけ行って帰ってこよう。みんな、残弾に気をつけろよ」 諦めがついたというかいつもの事というか、とりあえず戦場へと進んでいったのであります。 「右奥、いるよな?」 そうです。甲高い射撃音と共に、見慣れた緑色の姿が散見していたのです。それも道からモロ見える所で。幸いまだこちらには気づいていないようですが。 「なんとかしないとダメか」 おいおい、何かをするも何も、行くのはそっちとは反対の方向ですよ。このまま逃げ去った方がいいんじゃないんですかぁ〜? 「なぁ、もし旗持って歩いているヤツがいたとしたらどうだろう・・・・けっこうキツイおちょくりになると思わない?」 そりゃそうだと思いますが、作戦とは何の関係も無いんでは? まぁ、撹乱という事ではいいのかもしれませんけど。とはいえ、こういう意味の無い行為にノリノリなのもいつもの事。誰も何の疑問もはさまず決定となりました。 「なになに、そんな面白い事ならまかせてよ」 すぐさま仲間内の者が手を上げます。ほら、人員選抜なんてしなくても見つかった(笑) 「ゆっくり、目立つよう、慎重にな」 何だかよくわからない指示と共に隊長殿の旗を受け取ると、まるでパレードの旗手のようなカッコで歩き始めたのです。本人はまさにそんな気持ちなんでしょうな(笑) もちろん敵陣に向かってです。さすがに、そのあまりにも威風堂々とした姿には、何か近づいてはならないような妙な危なさも感じられました。
それは相手側も感じていたようで、もう完全に姿を確認しているのにもかかわらず、まったく攻撃してくる素振りを見せなかったのです。もっとも呆気に取られていただけのようで、一瞬の間をおいてすさまじい攻撃を受けたのはいうまでもありません。
「いて、いて、いて・・・・」 慌てて逃げ出したものの間に合うわけもなく、負傷兵と化してしまったのでした。当然決死隊の突入で彼を助け出します。
「改めて、前進!! こうなりゃ一気に駆け抜けるぞ」 こうなりゃって、わざわざこういう事態に持ち込んだんでしょうが(苦笑) 総員、まるで米帝の攻撃から逃げ出すような格好で、本来の進行方向である左の道へと駆け込んで行ったのでありました。もちろん、後からは元気のいい白いやつが追いかけてきていましたともさ(笑) 「なんでわざわざあんな事を」 何もいう事はありません。さすがです(笑) そんなこんなをしながら進んでいくと、不意に一行の足が止まりました。 「なんか・・・・いないか?」 前方のブッシュの影を注視します。よすぎるほどの日差しにチラつく木陰に、周りと違う影がよぎりました。
「いたっ!」 米兵一人いれば30人は固い――ってゴキブリだなまるで(苦笑) まぁ、それは大げさだとしても、かなりな戦力が潜んでいる事には変わりがありません。こちらは見通しのいい一本道。両側は濃いブッシュに緩やかではあっても崖です。戻ったところでそこにも米帝の姿があります。もう次の行動は決りです。 「諸君、我々が取るべき道はただひとつしかない。目前の米帝を蹴散らして、できるなら捕虜を取ろう。いいなっ!」 号令一過、われら正規軍はまさに捨て身の突撃を敢行しました。名づけて集団による一人時間差波状攻撃。簡単にいえば、ヒットエンドラン――つまり撃っちゃ戻ってを各自がバラバラに繰り広げるというものです。まさに少人数による欺瞞波状攻撃です(苦笑) そんな妙な勢いに押されたのか、陣取っていた米帝どもはなぜか慌てふためき、あっという間にい滅、退却して行ったのでありました。おぉ、奇跡だ。勝ったぞ!? 念願の捕虜(理由は言わずもがなです 苦笑)を捕まえて、意気揚々と岐路についていたときです。我々は信じられないものを目にしたのです。そう、それはまさに――
奇跡は起きないから奇跡っていうんだよ。起きたのならそれは現実だから そう、まごうことなき現実でした。目の前の通路に米帝どもが背中を向けて展開していたのです。まったく背後に注意を向けないままに。 チ ャ 〜 ン ス ッ !! 我々は、ゆっくりと足音に気をつけながら、ごくさりげない風を装って近づきます。敵はまだ気づきません。そうして敵部隊の中に浸透し終えると―― 「動くなっ、手を上げろ!」 相手の背中に銃口を押し付けてのフリーズコールです。そのときの相手の驚いた顔といったら。しかも私フリーズ初体験です。いやぁ、いままでやられた事はあってもやったのは初めて。気持ちいいもんですねぇ〜(笑)
そうして、そこにいた米帝の部隊丸々捕虜にしてしまった我々は、自分たちよりも多い人数を引き連れて陣地へと帰還したのでした。こんな大戦果は初めてじゃないでしょうか、我々は(爆笑) 当然、この後はいつものお楽しみが待っているんですよぉ〜(笑)
続く・・・・ |
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