−− 終 前 −− |
昼食休戦をはさみ、午後のゲームが始まりました。 「今回は、カルビ村にいる南のChi大佐を捕獲する作戦だ」 気だるい眠気も吹き飛ぶ言葉が聞こえました。敵の大将の捕獲? 陣地にすらたどり着けない連中に、そんな難題が可能なんでしょうか。いままでの捕虜は偶然に捕まえてきただけなんですけども・・・・ 「いまなら米帝どもの軽微も薄いらしい。行ってこいっ!!」 らしいって・・・・相変わらずな情報ですなぁ(笑) まぁ、あがらうのも仕方がないので、指示に従って出撃です。相手はカルビ村に陣取っているという話。うーん、ついさっきたたき返されたばかりなんですけどね。どうやって村までたどり着くか、それが問題です(笑) 「あれ・・・・着いちまった・・・・」 目の前には、カルビ村の青い塀がで〜んと広がっていました。しかも、そこは人っ子一人いないゴーストタウンとなっていたのです。あれ!? 話し違うじゃん・・・・ 「どうしたもんかねぇ・・・・」 ボコボコにされるなら慣れているのですが、こんな感じにスルーされるのは慣れてませんし・・・・どうしたもんでしょうね。 あっ、もしかしたらこれは罠なのかっ!! 思わず身構えたりしてみますが、こればかりは史実を完璧に再現して連戦連敗な我々には、そこまでの必要はありませんがね(苦笑) 本当に無人なだけだったのでした。 「まいったなぁ、どうするか?」 仕方がないので本部へ連絡を取ってみますと、 「 援軍を待て 」 某名作映画のセリフのような連絡が帰ってきました。だいたい援軍ってなんだぁ〜〜〜(笑) ともかく、目的の相手がいないのですから、援軍はともかく待つしかありません。しかし、待ち伏せでもないのに敵を待つってどういう事なんでしょうねぇ(笑) そうして待つ事しばし。いっこうに米帝どもの現れる気配がありません。いったい何をやってるんだかよくわからなくなりかけてきたそのときです。ふと隊長殿の姿が見えない事に気がつきました。いつもなら先頭でうろうろしているのですが・・・・ と、どこからかブツブツと呪文のようなモノが聞こえてきたのです。その方を見ると――いました。少し森の中に入った所で、トレードマークの解放軍旗を使い、仲間の者に何か怪しげな儀式めいた事をしていたのです。呪文の声の主はやはり隊長殿だったようでした。 「おまえは死なない・・・・おまえは死なない・・・・おまえは死なない・・・・」 「・・・・ キモッ」 うわぁどこの秘密結社なんだろう。確かに似たようなもんですけども(笑) ――なんて事をしていると、待っていた情報が飛び込んできました。 「目標、村に入りました」 慌てて様子の確認に走ります。確かに村の中に人の影が感じられます。その他にもチラホラと米帝どもの姿が垣間見えました。 「よしっ。諸君、いまこそ突撃だ!! いくぞぉ〜」 待ちぼうけを喰らわされていた我々は、なんともいえない妙なテンションでの総攻撃開始です。当然、敵の反撃も凄まじく、そうそう簡単には近づけません。 中には、目標のChi大佐とその取り巻き――ちがった護衛の姿がありました。が、虚をつかれたため有効な反撃ができず、そのまま捕虜となってしまったのでした。 「大将は誰だ?」 お互い目を見交わしながらも、とぼけています。中に一人なんだかわめき散らしているのもいましたが、ここはあえてスルーしておきます(笑) 「そうか、では質問を変えよう。この中で 一番悪いのは誰だ?」 「コイツ!!」 「そうか、これが大将なんだな(笑)」 隊長殿の尋問に、一斉に指をさされる一人の男。先ほどから何やらわめきたてていたあの者でした。まぁ、一人だけ軍服が違っていますから、一目で彼だとわかるんですがね。そこはお約束という事で(笑)
「おまえらぁ、少しはオレの事を守れぇ〜っ クソ米軍!!」 正体がバレながらも、まだまだジタバタともがく老将軍。しかしおかまいなく連行。ついでに一緒にいた連中も道連れです。 けど、なんか、いっつもこんな事ばっかりやってるような気がしてくるなぁ(苦笑) 続く・・・・ |
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