−− 序 後 −− |
「前夜祭始めますっ。皆さん、ビール持って集まってください」 スピーカーからいつものごとく主宰はGOD氏の声が響きます。この間から始まったディナーショー形式なので、各自が飲物や食べ物を持ってトラックステージの前に集まります。前夜祭を盛り上げるという事もありますが、せっかくのイベントなのでテント村引篭りを無くしたいというのが目的です。さすがに三回目ともなるとみんな慣れてきて、けっこうノリもよくいい感じにできあがっていました。当然、私もクーラーBOXかついで陣取ります(笑)
空も薄暗くなり、酔いも手伝って現場は妙な盛り上がり感でいっぱいでした。まぁ、酔っ払いの集まりなんてこんなもんですけどね(笑) 当方も、対空砲火の空薬きょうのごとく足元にビール(ニセ)の空き缶を撒き散らしながら、お姉ちゃんの登場を待ちました。 「レディース&ジェントルメン、お待たせ第十二回ベトベトしま戦か 前夜祭を開始しま〜す」 ややあってうるさい音楽と共に前夜祭の開始がアナウンスされ、乾杯の音頭に会場のバカ共も大騒ぎです。 待ちました―― しかし、いくら待ってもお姉ちゃんの姿はおろか、誰一人ステージ上に姿を現しません。聞こえてくるのは、調子のいいDJ風なアナウンスと音楽ばかり。まったくなんも動きがなかったのです。 『どうなってんだ?』 ここでの奇行に慣れているツワモノとしても、さすがにこれは非常事態なのではと思い始め、微妙にざわつき始めた場内――そのときです。 「このままじゃ絵的にしょうがないから、ステージ上がれよ!」 バカには見えない開会式なのか、新手の放送事故かという状況に、痺れを切らしたのか、天上からのGOD氏の罵声が響きわたりました。うん、見ている方も、空の荷台ばっかじゃさすがに面白くないってもんだ。
そうして急きょステージ上に担ぎ上げられたのは、そうあのエロ司会者でありました。机ひとつ、ポツンと座っているその姿は、はなはだ公開取調べ中の性○罪者といった、なんともいえない悲壮感が漂っていたのでありました。実際似たような者なので、あながち間違いとはいい切れない気もいたしますが・・・・(笑) 「SEXより気持ちいいの知ってる? それはね、ゲリしてるときなんだよ!」 うわぁ、イキナリキターッ!! それもレベル・チェルノークラスの強力なのが! もう免疫があるはずの会場もドンビク中、調子にのったエロトークは続きます。
「もう漏れそうなのをガマンにガマンを重ねて、舌の先が痺れるくらいまでガマンした後に、駆け込むトイレ。この開放感に勝るものはないよ。みんなも経験あるでしょ?」 あるでしょ?と聞かれても、ねぇ・・・・確かにいいたい事はわかりますし似たような経験はありますがね。わざわざいうこっちゃないでしょうに。 その先の事、こっちもよく覚えていないこともありますが、詳しく書きたくないよぉ(苦笑) 「関係ないんだけど、今日出かけるとき孫に『じいじ、今日も戦争に行くの?』っていわれたのは、辛かったよねぇ・・・・」 って、自業自得じゃん・・・・(爆笑) という事で、やっとエロトーク――というかスカトークに終焉が訪れたのでした。十八禁はダメだっていっておきながら――あ、いってなかったね。むしろ全開で突っ走るっていってなかったけか・・・・ま、終わったからいいや(笑)
で、次は肉体美ならぬ肢体美を競うミスサイゴンコンテストがある――はずだったのですが、なぜか壇上にはむさい男たちの姿が・・・・ 「では、ビール飲み大会を始めます」 そんな疑問などお構いなしに、ステージ前に例の毒ネズミの登場です。おまいさんはいーんだよっ。おねーちゃんを出せぇ〜 おねーちゃんどこ行ったんだぁ〜! 今年は違うって事だったろぉ〜〜〜!!
しかし、そんな会場のブーイングが届くはずもなく、恒例のビール一気飲み大会へと突入していったのでした。 「今回は、寂しいボクのためにアリガトウ。幸せなヤツらは逝ってヨシッ!!」 何だかわからない呪文のような言葉を合図に、戦いの火蓋が切って落とされたのでした。勝てば天国、負け――たら地獄? 天国? というイベントです(苦笑) 「これインチキじゃねーのか!?」 ビールの缶を手に抗議の声を上げますが、当然相手にされるわけがありません。ここにイケニエは決定したのでありました。
結果は当然のムフフ展開です。しかも今回は、彼女の目の前での羞恥プレイ。さすがにこれは――と思いましたが、当の彼女さん自身もヤンヤヤンヤの大喜び。大笑いしながらなぶり者の彼氏の写真を撮っていたのでありました。さすが、やるなぁ(笑)
その後はセクシーダンサーの登場だ。同じ半裸でも、やっぱりお姉さんの方が遥かに嬉しいです。相変わらずの意味不明なテンションに襲われていた一同は、もう本能のおもむくまま醜態をさらして大騒ぎをしていたのでありました。
こうしてお馴染み狂乱の開会式は終わりました。 が、ノリと勢いはそのままに夜の宴会へと突入していったのでありました。ある意味ここからが本番なんですけどね(苦笑)
こちらも酒の缶を手に会場内をうろつきます。といっても行き着く先はいつもの場所。そう、お馴染み暴力屋台のタガメ屋(仮)です(笑)
常連さんに混ざって売り物をちょろまかしたりしていると、近づいてくる人の気配。 はっ、これは、まさかっ! ここ最近、まったく自覚と記憶のないままにサブミッションを決められていたようなのですが、そんなパターンのような気がしてなりませんでした。が――的中だったようです。といっても、今回の犠牲者は一緒に潜入していた隊長殿のようでありました。なにせ今回も見事に覚えていないパターンなので、証拠写真を見ての回想なのです(苦笑)
そのわきでは、先ほどおねいちゃんたちが着ていたタイガーカモジャケットを、なにやら真剣に値踏みしている人たちの姿もあったのでありました。いったい何を考えているのやら(笑)
まぁ、おかしいのはここだけじゃないし、いまさらな事で誰もこにもしていなかったんですけどね。隊長殿が度を越した関節マッサージをされていたってね・・・・ナム〜 あー、星がきれいだなぁ・・・・たぶん。明日もきっといい天気だよ。さっ、寝っかな(笑) こうして阿鼻叫喚な前日は終わっていたのでありましたとさ。 続く・・・・ |
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