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ついに名物最終突撃の時間となりました。今このイベント最大のお楽しみゲーム――だったはずなのですが、まさかあんなさんざんたる結果が待ち受けていようとは、主催者のGOD氏すらも予想をしていない事態だったのでした。 「今回は、趣向を変えて米軍陣地へ共産軍が突入、逃げる敵を追い掛け回すという作戦です」 面白そう。普段逃げ回っている末期の旧軍然した我らが、米軍側を追う回すというのですからね。ネタとはいえめったにない光景です。ちょっとドキがムネムネです。 が、ここに一抹の不安もありました。いつもは我々が受け手なのでどうにかなったのですが、今回は寄せ手だという事です。ふつう、相手戦力を上回る勢力で押し切るのがこの手の作戦。なのに我が陣営は万年兵員不足。相手の半数にも満たない総数で作戦が成功――いや、成立するものなのでしょうか? それは神(GOD氏)にもわからない事でした。 「とりあえずやってみましょ!」 おいおい・・・・いいのかそんなで(苦笑) という事で、作戦決定。米軍の集結地を強襲すべく極秘裏に移動開始です。
作戦としてはこうでした。ただでさえ少ない兵員を二手に分け、注意を引くための自爆アタックを仕掛ける陽動隊の突入を待って、本隊が背後から強襲をかけるというものです。パターンとしては正攻法でしょう。が、何しろ問題なのはあくまでも戦力差なのです。感覚的には強襲というよりもキリコミ攻撃といった感じが否めません。まさに義烈空挺隊の気分です(笑) そしていよいよ攻撃開始というその瞬間にアクシデント。焦ったのか、陽動部隊の突撃が早すぎ呼応できなかったのです。主力部隊が出撃地点にたどり着いた頃には、もう戦闘は終わってしまっていたのでありました。うわぁ、どうするんだこの状況(苦笑)
しかし、思いもしなかった効果もありました。派手に現れてあまりにもあっけなくやられた陽動部隊に、米軍側も呆気にとられていたのです。 「これで終わりなのか?」 疑問の声が聞こえます。よし、チャンスはまだあるっ!! 「よし、このまま近づいて一気に突っ込むぞ」 隊長殿の合図と共に作戦は始まりました。 しかし、ここでまたアクシデント発生。集結地点から米軍陣地までそれなりの距離があったので、本来ならある程度まで静かに近づくべきものなのですが、初っ端から全開突撃。歓声を上げて走り出してしまったのです。当然、敵にはすぐに気づかれました。反転応射するだけ十分な距離がありましたから、結果は悲惨そのもの。特殊弾倉戦なので実効弾は飛んできませんが、敵銃口のど真ん前に突っ込んでいくのです。 ―― 敵のベルトを掴んで戦え ―― 元々ヤラレたがりが多い共産軍、有名な言葉を実行する事ができた者はいなかったのでした。状況はほんの数分でケリが付いてしまいました。当り前ですな。いろんな意味でバンザイ突撃となってしまいました、トホホ・・・・
「え、もう終わっちゃった?」 さすがの状況にGOD氏も驚きを隠せません。 「うん、なし。今のなし。も一回!!」 まさかのリテーク宣言がとび出しました。いままで最短の締めゲームでしたからね。さすがに思うものがあったのでしょう。それは我々も同じ事。逃げるはずの敵に迎撃されたんですからね・・・・伝達の悪さも伝統です(苦笑)
という事で仕切り直しという事になったのですが、ここでまた問題が。先ほど陽動で参加した同志部隊が、二回目は準備できないという事で不参加となってしまったのです。そりゃそうだ。派手に血糊なんか吹いてるんだからね。鳴り物の用意も難しいという事だったから。
となると――ただでさえ少ない我が陣営がさらに減少したという事で、過疎化で人口減に悩んでいる地方自治体の気持ちがよくわかりました。さらに半分程度まで減ってしまい、本当に一握りの兵員しかいなかったのですから。その姿は、老人ホームの数人の元日本兵の入居者たちが、38式を手にホームの敵へ戦いを挑むという、はるか昔に見たテレビドラマを思い出してしまったほどです。しかもその戦い自体に何の意味も無かったというオチまで一緒のような気が・・・・ 「なんか、まして状況まずくないか?」 前回にまして少ない敵の出現に敵がたじろいだりするのでしょうか。一応の設定はあるといっても、今までの経緯を含め、まったく想像できません(苦笑) 「とにかく行くしかない。突っ込むぞ!」 再度タイミングを計ります。ざわついていた敵の様子が落ち着いたのを見計らって、再度アタックです。今度はうまく行きますように
―― 神様お願い ―― がぁ、しょせんは不信心者のにわかなお願いなど、神様が聞き届けてくれる事などありませんでした。相変らず大声を上げて突っ込む方も突っ込む方ですが、敗走する手はずの相手までもがこちらに突っ込んできます。オイオイ、話違うぞぉ〜 さすがに発泡する事は無かったのですが、今回は壮絶な白兵戦が展開されてしまったのでした。これぞまさに多勢に無勢というヤツです(笑)
一人が十殺といってもいいボコ殴られ状態。まさかここにきて殴り合いになるなんて誰が思ったでしょう。でも、やられるシチュエーションとしてはこれ以上のものはない最高の舞台でしたけどね。その点では大満足でした。このご時世、中々できる体験じゃありませんからね。 という事で、第二次決戦も第一次に勝るほどのスピードで決着が付いてしまったのでしたとさ。 「・・・・閉会式始めるか・・・・」 さすがのGOD氏ももう絶句。トボトボと本部陣地へと帰っていったのでありました。 こうして開催史上もっともグダグダな状態でゲームは終了。参加者全員、完全に不完全燃焼でしたねぇ。パ○マならリコールものですよ」(笑) そして閉会式――なんですが、もうあんまり覚えてないんで省略!!(^^: ただ、助べえなおじさんたちが、プレゼントジャンケンに異様に盛り上がっていた事だけは思い出しました。しょーもないね(笑) 続く・・・・ ・・・・って、あれぇ?(苦笑) |
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